体のマッサージより心のマッサージが大切とばかりに、話題の映画「花束みたいな恋をした」を見てきました。
この映画が鬼滅の刃を抜いたのは偏にこのキャッチーな題名のせいだろうと、うまく乗せられた私は思うのです。
ラブストーリーという甘い響きは何よりこわばった心をほぐすには一番のお薬であることは間違いないところです。
ごくごくありふれた恋人達の出会いから別れまでを菅田将暉君と有村架純さんが演じておられました。菅田将暉君が中学の後輩であることは、ちょっと自慢かな(笑)頑張れエールを贈ります。
お話は、一昔前の身分違いもなけりゃ、涙涙の別れもありません。淡々と生きる。それが今という時代なのかもしれないですね。
うまくいってたはずの関係は、生活するという現実を目の前に崩れていきます。これは昔も今も同じ。この壁を乗り越える力は何なのでしょう。
長らく生きてきた私が思うに、それは魔法にかけられたままの状態で素通りできたように見えたとしても、本当のところは「ご縁」でしょう。
それは地上のどなたかが結んでくださるものではなく、天から降ってきた姿なき仲人の存在しか考えられません。
嘘みたいな話ですがご縁を筆頭にして、存外この世はそんなところかもしれません。ごり押しで全てがうまく行くわけではないことを思い知らされてきた果てに行き着いた結末です。
淡い初恋から始まって、結ばれることのない恋まで人はどれほど恋をするのでしょう。それでも、人を好きになることはどんなことより素敵なことです。
恋愛小説を読むときも、映画を観るときも、自分が恋した頃の気持ちを思い出します。好きになることを練習させてくれた男の子たちに感謝です。
最高の心のマッサージをありがとう~