こころあそびの記

日常に小さな感動を

花のティアラ

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 春の猛烈なスタートダッシュが止まりません。
 そのスピードについていけていないことに、毎日気づきます。
 平年なら、五月の連休に盛りを迎えるさつき、ツツジはもう咲いていますし、フジは盛りを過ぎてしまいました。散歩してても、落ち着かないことこの上ありません。
 花に期待せずとも、五月には五月の楽しみ方がありますよと申し渡されている気分です。
 そんな中、懐かしくてうれしい光景はレンゲ畑です。昔は、田んぼの春はレンゲ草で始まったので、見つけたら車を止めて子供達に花輪を作ってやったものです。
 町の子の私ですが、だからこそというのでしょうか、田舎の空気に人一倍憧れがあります。太陽が山から姿を表して、山に沈んでいく。それだけでいのちが蘇るように感じてしまいます。
 田んぼはお百姓さんの丹精の粋です。
 畦道を走り回ることはいけないことだと知ったのは、ずっと後のこと。レンゲ畑を見つけたら嬉しくなつて、畑を踏み荒らしたこと、ごめんなさい。
 近頃は、田おこし前に解放日がもうけられています。その日はレンゲ畑に入ってよいのです。その日を今日か明日かと待っています。
 孫娘にも作ってやりたいなあと思っていたら、昨日、お兄ちゃんの試合の応援に行った先でシロツメクサのティアラを自分で作ってきました。
 「おばば、ミータン自分で作れた!」
 シロツメクサさんありがとう。この子の心をまた一つ育ててくれたことに感謝です。