こころあそびの記

日常に小さな感動を

『WE HAVE A DREAM』

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 先日、テレビで紹介された『WE HAVE A DREAM』という一冊を入手しました。この装丁が、一目で気に入ったからです。
 まず、帯の「Z世代」「ミレニアル世代」からして分かりません。
 「ミレニアル世代」は1981年から1995年生まれの世代とのことで、「Z世代」とは1990年代後半から2012年に生まれた世代。2013年以降生まれは「α(アルファ)世代」というそうです。
 世の中の変遷を説明するためには、こういう新しい言葉が必要なのですね。

 この本は201カ国202人の夢を集めて制作されました。
 混じりけのない純粋な夢に向かっているドリーマーたちは、どなたもなんと美しいお顔をされていることでしょう。また、皆さんの民族衣装のカラフルな彩色も楽しみながら1ページずつ丹念に読ませていただいています。

 巻末のアジアから読み始めました。
 距離的には近くにあり、文化も分け合った国々ですが、いまだに紛争が続く国の多いこと。その中に生まれても「夢」を失わず、否、その環境に生まれたからこその「夢」を力強く宣誓されていることに、頭が下がったり感服したりの連続です。

 中国文化は遠く中近東からの流れを組んでいることは証明されています。本の中で、バーレーンのファテマ・フセインさんの言葉にその核心部分を見つけました。

 「人間の幸福は地球の幸福と深く結びつき、切り離せないものです。自然から離れて自分本位に生きることは内なる平和を失うことに直結しています」

 中医学での養生法のエッセンスはここにあります。「人間は大自然の一員である」。忘れてはならない戒めです。
 
 そして、「自然のもとに帰ることが、私たちへの治療になるのです」と続きます。
 すべてのこの世に生まれた人間は、太古から現代を越えて、きっと同じ思いを将来にわたって持ち続けることでしょう。それが、「平和」と「健康」への確実な道筋だからです。
 なのに、紛争が絶えないのは、なぜでしょう。
 彼女はこう続けています。
 「平和な世界を作るには私たち自身が可能な限り良い人間になることから始まる」と。
 これも中国古代思想家、孟子性善説に共通するところです。

 世界じゅうの人々が自分の中の善性に目覚めたなら、きっと世界平和が実現されるはずです。アルファ世代がそういう世界に生きてくれることを願っています。


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 まだ、アジアしか読んでいませんが、1ページめくるたびに鼓動が早くなるのを感じます。
 
 私の夢を後押ししてくれる言葉がありました!

 トルクメニスタンのクリスティーナ・オルロバさんの

「忘れないでください。私たちは親たちから地球を受け継いでいるのではなく、子どもたちから地球を“借りている”ということを」とありました。

 私は、「子ども食堂」をしてみたいとかねてより思っています。
 公民館とかではなく、空き家を利用して、両親が働いている家庭の子ども達が下校できる場所を作ってやりたいです。「ただいま!」「お帰り!」が言える場所。
 そこには大学生のお兄ちゃんお姉ちゃんが居て、宿題だってみてくれるとしたら・・・
 と、私の妄想は宝くじ当選にかかっている、本当の夢です。
 平和な世の中の担い手を育てるために、ささやかなお手伝いがしたいと思っています。