こころあそびの記

日常に小さな感動を

香りの日

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 近くのスーパーで自分の目を疑うような魚に出会いました。なになに?と近寄ってみたら大きな”マンボウ“でした。
 マンボウなんて水族館で見るものだと思っていたのに、ここで見られるなんて。
 店長さんの心を推し量るに、「雨が続きますが、みんな元気出していこう!」ということではないかと思いました。
 ここの店長さんはそんな方ではないかと思っています。お魚部門のイキのいいお兄ちゃんは親切だし、お肉部門のおじいちゃんも働き続けておられるし。
 そんな小さな心遣いを顧客は意外に見ているものです。
 マンボウくん、ありがとう。なんだかほのぼのとしましたよ。


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 今日は7月7日の七夕さま。皆さん短冊は書かれましたか?
 残念なことに、今夜は大雨です。梅雨最中に織り姫さまと彦星さまが出会える確率は低すぎます。それもそのはずです。
 もともと七夕は旧暦で設定されたもの。今年の旧暦七夕は8月14日です。
 お盆はペルセウス流星群が見られる楽しみもあります。夏の大三角と流れ星は8月にお預けといたしましょう。

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 本日は「香りの日」だそうです。

 香りというものは、思いの外、身体に効くということをご存知でしょうか。
 それは、鼻をつまんで食事をしてみると分かります。味は殆ど感じられなくて、美味しいともなんとも感じない経験がおありでしょう。
 鼻の奥で脳と直結している嗅覚という感覚は、いろんな感覚器官の中で一番鋭敏で効果の早いものです。
 漢方薬も、上級者は、お湯に溶かして香りを嗅いで味わいながら飲むと効きがよくなるといいます。それほど、嗅覚から入る情報は早く確実に伝わる証拠です。
 ですから、使い方を間違えると悪い効果も出てしまいます。
 中国ドラマ「宮廷の諍い女」では、麝香を潜ませたお香で流産させるという手口が出てきます。どんな高価な薬でも、使い方次第でしょう。
 それにしても、中国の宮廷では常にお香が焚かれていて驚きます。匂い消しの意味なのか、心と体の健康のためなのか。どのシーンでも大きな香炉から煙が立ち上っています。
 ちなみに、この煙が上って行く先は天であり、天と地を結ぶ働きをお香に託しているという意味もあるようです。
 もう一つ、香りの持つ大切な効果に「気」を動かす力があります。気持ちいいなぁ、と感じるときに「気」が動きます。その「気」というエネルギーが滞った「水」を循環させるのです。
 身体が重く感じるこの季節。香りを利用しましょう。
 食品なら匂いのあるもの。紫蘇、生姜、ねぎ、茗荷、セロリ・・・。特に紫蘇は水を乾かす効能があるので、この季節の必需品です。
 最後に「お香」は湿気た気持ちをさっぱりさせてくれます。「なんか、このごろ頻繁にお線香焚いてくれるな」と仏壇の中の父母に思われてるかもしれませんが、実はお供えじゃなくて、自分が好きな香りなのです。ごめんね。