近頃、晴れ晴れするようなニュースに接することがなくて、どこかどんよりした気持ちを引きずっていましたが、今朝、うれしいニュースがありました!
「テレビで中国語」の放送を録画で観ていたところ、イモトアヤコさんがご自身の口からご懐妊発表をされました。
おめでとうございます。
「たくさんのご心配のお声をいただいているようですが、収録は体調に合わせて続けていきますので、これからもよろしくお願いします」とご報告されました。
懐妊報道は知っていましたので、私もハラハラしながら見ていましたが、老婆心もこれでスッキリしました。
私は彼女が世界を渡り歩かれた番組は観ていなかったので、この「テレビで中国語」で初めて彼女の賢さを拝見する事になりました。
本日は、中国を知るドキュメンタリーで四川省から車で9時間かかる僻地、大涼山が放送されました。ここは中国のなかでも最貧困地域だそうです。少数民族の一つである「イー族」の村です。
収録に合わせて特別に借りてきたという民族的衣装は美しい青い色合いが印象深いものでした。
しかし毎日の生活は、自給自足であり、村人だけの肉体労働でまかなうには限度があります。
「私は国語も算数もわかりません。子どもたちには勉強できる環境が欲しい」と親たちの切実な訴えが聞かれました。
アフガニスタンにしても中国の奥地にしても、まだまだ教育を受けるチャンスさえ与えられていない場所があると知ると胸が痛みます。
たとえ、ここは素敵な場所ですねと端から言われても、その良さを現状では理解できないことでしょう。教育でお金を稼げる大人になって、違う場所で違う経験をして初めてその場所が如何に自分にとって貴重な場所であったかを理解できるような気がします。
そこに住む女の子が、ここは好きじゃないけどお金がないから他に移れないとインタビューに応えました。
それを見て、イモトアヤコさんがご自分の体験を回想されました。
「あの女の子を見て、ベトナムの貧困地域に行った時のことを思い出しました。私が何の気なしに、この水上生活で楽しいことは何ですか?と訪ねたら、楽しいことなんて一つもない、ここは嫌いと応えてきたのです」と。
イモトアヤコさんは、自分のエゴを押しつけただけの質問をしてしまったことに気づいたと付け加えられました。
その人の身になって考えましょうは、きれい事なのかもしれません。たとえその人と同じ経験をしたとしても、分からないのが本当のところだと思ったりするのです。
世界には紛争状態の場所や貧困に喘ぐ場所など、救いの手がいつ入るとも知れない場所があります。
せめて、一人でも多くの人にこんな場所があることを知ってほしいとドキュメンタリーは締めくくられました。
イモトアヤコさんは、まさにそのお仕事を全うされた方です。一つ一つ、ごく普通の感覚で見聞きされたことでしょう。そこに人気の秘密があったのではないでしょうか。
授かった新しい命が健やかに育たれる様子を拝見しながら楽しく勉強したいと思っています。