こころあそびの記

日常に小さな感動を

「みんなちがってみんないい」の意味

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 昨年、拙著の上梓が叶ったことで人生が完了したというのは大袈裟ですが、ボーッとする日が続くようになり、これではいけないと始めたのがブログです。
 千日回峰に倣って、1000日続けられますようにと願掛けしました。
 「分け入っても分け入っても青い山」といった種田山頭火の俳句もありますから、どんな修行も行き着くところがないことは分かっています。
 それでも、好きなことをしながら前に進みたいと願うのは欲張り煩悩のせいですね。

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 ものを書く人にもいろいろなタイプがあるようです。
 町なかで出会う些細な出来事であっても、無関心で通り過ぎずに顔を突っ込んで、ちょっと厚顔気味に関わって、それをネタに膨らますという書き方。それも、人生の彩りではないかと思います。
 書くということは、よく見る、よく聞く、よく読む。つまり、インプットの量と質がアウトプットの出来映えに直結するものです。
 特に、自分とは異なるタイプの方の話はためになります。
 例えば、たまに、元気もりもり。なんで病院通いされてるのか意味不明の方をお見かけします。彼女に元気の源をお伺いするとお友達とのバトミントン遊びとおっしゃっていました。
 話す、笑う、動く。健康にこれ以上の薬はありませんからただただ羨ましいことです。コロナの自粛生活においては一番大切にすべき三箇条です。
 しかし、私は人付き合いは下手だし、スポーツも苦手という人も当然おられます。その方々は不健康なのでしょうか。
 そんなことありませんよね。
 実は、私も独りでいる方が落ち着く人間です。
 独りが好きな人は、長らくその調子で生きてきたから、コロナ自粛生活もなんのその。全く困ることがありません。活動的な人の苦手が、孤独な人の得手とは、面白いものです。その反対もまた真なり。

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 そこで、思うのは「みんな違ってみんないい」という言葉です。
 みんな同じでないように神様が作られました。適材適所。自分しかできないことがきっとあると思えることほどの幸せはあるでしょうか。想像するだけで、生きる意味を問えそうです。自分だけが持っているユニークな形のピースで一人一人が穴埋めしていけば、いつの日か世界ジクゾーパズルが完成するのではないでしょうか。  
 金子みすずさんの感覚を、この年になって、ようやく少しだけ分かるようになってまいりました。言葉が分かるのではなく、周りを見渡してなるほどと思う分かり方です。それが嬉しいと密かに思って、一人ほくそ笑むのも楽しいものです。