まだかな?まだかな?
ずうっと待っていたクロッカスの花。
やっと今日のお昼間の日差しで目を覚ましてくれました。
植え方が雑いからかな?土が固かったのかな?日当たりがお気に召さなかったのかな?そういえば水をやったことなかったな?
ヤキモキしたすべてが吹っ飛んだ開花でした。
近頃、竹内マリアさんのアルバム『Turntable』disc3.の洋楽のカバー曲を聴いています。
彼女が過ごした青春の色は、同年代の私にも懐かしいです。
私が中学二年生の時だったと思うのですが、ビートルズが日本にやってきました。こんな田舎の学校でもちょっとした騒ぎになって、あるお嬢様がチケットをゲットしたと噂になりました。
その頃は、あんな音楽は不良の聴くものとされていましたから、先生方は噂を押さえ込むのに必死でした。
今から思えば、笑い話です。でも、年長者にとって理解不能なことが先を啓くということはいつの時代にもあるものです。
さて、アルバムに付いている冊子に彼女のメッセージが書かれています。
「学校から帰るやいなや、ビクターのターンテーブルにLPレコードを乗せて、針をそっと落とす瞬間のあのときめきと幸福感!今もなお私に歌を歌わせている原動力」
聴いて聴いて聴いて、歌って歌って歌って。
それが、おしゃれな洋楽だったのですね。
下手の横好きで、しばらく宝塚出身の先生に歌を習っていました。
いつか、竹内マリアのクリスマスソング(英語バージョン)をカバーしたことがありました。
先生に「竹内マリアは上手だから」と言われて初めてこの人の歌をちゃんと聴くようになりました。なるほど、細かいところまで歌い込んであることや、微妙なリズム感、発生の仕方など常人離れしているところは勉強になりました。そして、何度繰り返しても聞き飽きない声質が彼女の強味です。
彼女が聴き込んだ音楽の中にもちろんビートルズがあります。
アルバムにもジョンレノン作詞作曲の『Tell me why』が入っています。
なんでしょう。私達世代にとっては耳に体に馴染んでいるから、ついついリズムに乗ってしまう自分がいます。ウキウキしてくるのです。
一転、昨夜、ジョンレノンの『Imagine』がBSで放送されました。ウクライナ支援のため急遽差し替えたわけでもなさそうで、だとすると、タイムリーでした。
この曲は独りで歌うと恰好がつきにくい歌です。
でも、大勢で歌うと一人一人の頬に涙が溢れてくる歌です。ニューヨークの世界同時多発テロ事件の現場でどれほどの人々が泣きながら歌ったことでしょう。
歌詞の中の「国境もないことを想像してごらん」という下りが切実です。ジョンが反戦を願って作ったのに現実は少しも変わっていません。
でもね、みんなの心の深いところでは平和を望む気持ちがいっぱいなのです。たとえそれが夢想家だと揶揄されようと、本当の気持ちだから恥じることなく堂々と祈りましょう。Imagine! 平和な世界!!