こころあそびの記

日常に小さな感動を

ふきのとう見っけ!

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 毎日、毎日、目を凝らして見ても見えないものは見えないことが分かりました。
 昼下がりの庭にやっと見つけた蕗の薹。
 芽を出して、すでに何日か経っていそうな佇まいです。
 見てたのになぁ。探してたのになぁ。蕗の薹とかくれんぼ。ここだよ~って、しびれ切らして叫んでくれたのかな。
 見~つけ!今年も会えてよかった。
 これで例年より寒かった今年の冬がようやくお終いになった気がしました。

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 ”眠り姫“や”美女と野獣“の魔法が解ける瞬間がまさに今この時から、華々しく始まります。
 梅もクロッカスも蕗の薹も、みんな遅かったよ。心配したよ。「えっ?なんのこと?あ~あ、よく寝た」と起き出す自然。
 私達の身体も目覚めます。冬場の休養が足りた人は目覚めもよいものです。冬の過ごし方が春に現れます。
 木の芽、花の芽が膨らむとそわそわし出すのは、自然が外に出ておいでと誘っているサインです。
 その誘いに上手く乗って、活動を開始いたしましょう。
 しかし、五行で肝(木)が旺盛になる春は、意外に不調を感じる人が多いのです。
 近頃、店頭で見かけるのは「めまい」です。
 木が春風に吹かれてゆらゆらしている様子は、私達の身体にも現れる症状です。めまいや心が落ち着かなくなるなどがそれです。
 「春ですからね」というと「エエッ?そんなことと関係あるのですか」と怪訝な顔をされます。
 古来、人間はどれほどの歳月を観察してきたことでしょう。古人の統計学はセンスあり!です。
 そのフワフワ感をキュッと引き締めるのは、収斂作用を持つ酸味。引き締めすぎないように甘味をプラスすることを忘れないでくださいね。寿司飯は甘味(砂糖)、塩、酸味(酢)の三杯酢です。昔の人はどうしてこんなに知恵があったのでしょう。
 
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 樹木が自由に枝葉を伸ばしていくのもこの時期の変化ですから、体調さえ良ければ活動を開始すべきです。
 自然界が白黒から天然色になっていきます。
 それに呼応して目覚めていくのが理想です。
 大自然と人間の体はこんなことでも相関していることを肌で感じる感性が心を大きく広げます。
 でも、中には春の目覚めに置いてきぼりになっている自分をつらく思う人もいるはずです。大丈夫、それも、春の特徴です。
 雑念で頭の中がいっぱいになっていると感じたら休みましょう。どんなときも、早めに休むことが身を守ることになります。
 春だから動き出そう。春なのにゆううつ。
 どっちも本当。自分の体調に合わせて生活いたしましょう。