梅田行きの電車を待っていたら、賑やかにデコレーションされた車両が入ってきました。
ドアの解放部分はかわいらしいデザインで、乗り込むのがちよっと気恥ずかしく思えたくらいです。
なんでも、2019年から走っているそうですが、乗り合わせたのは初めてでした。
SDGsの啓発を目的とした事業だそうで、乗車中も掲示されているステッカーやポスターで、勉強できるようになっていました。
SDGsとは、持続可能な開発目標の略で、2030年までに17の目標を到達すること示しています。一人一人に生活環境の改善を意識してもらうことが目的です。
①貧困をなくそう
②飢餓をゼロに
③すべての人に健康と福祉を
④質の高い教育をみんなに
⑤ジェンダー平等を実現しよう
⑥安全な水とトイレを世界中に
⑦エネルギーをみんなに、
そしてクリーンに
⑧働きがいも経済成長も
⑨産業と技術革新の基礎をつくろう
⑩人や国の不平等をなくそう
⑪住み続けられるまちづくりを
⑫つくる責任 つかう責任
⑬気候変動に具体的な対策を
⑭海の豊さを守ろう
⑮緑の豊かさも守ろう
⑯平和と公正をすべての人に
⑰パートナーシップで目標を達成しよう
偶然というか、図られたというべきか、この電車で向かったのは、大阪公立大学の公開講座。お題は「生物の多様性について」のお話を聴きにいくところだったのです。五回講座ですから、この日はごく一部分ですが、今西純一先生の講義から、自分が捉えられたところだけご報告したいと思います。
地球におけるエネルギーの流れをシンプルに表せば。
活動の源は太陽です。太陽がなければ、始まりません。
そして、奇跡の星、地球には水があります。
太陽のエネルギーと水をもとに、植物が光合成をします。
その結果作り出されたエネルギーを動物が利用して、最終、微生物が分解して土に戻ります。
こうして、循環はとどまるとこなく繰り返されてきました。
この循環は木・火・土・金・水という古代人が考えていた循環そのものです。
太陽を拝んだ先人の姿が思い浮かびます。
ところが、このシンプルな循環に過大な負担をかける産業革命が起こります。
そして、今、便利さの追求に酔いしれていた人間は地球を傷めていることにようやく気づいたのです。
大阪市の活動を世界中でするとなったら、地球三個が必要と聞き、大変なことになっていることを知りました。
だから、SDGsなのです。環境保全と経済活動との両立が目指すゴールです。
目標を知っているだけでは現状は変わらないように思われます。
身近な健康というゴールを意識するなら、医療の普及よりも、一人一人が路傍の草や、鳥の声を親しく感じることが優先すべきではないかと考えます。
薬よりも感じる力。自然と共生している瞬間を体が感じることです。願わくば、そのことに感謝できたら最高の薬ではないでしょうか。
自然の一員という意識が心身を健康に導き、ひいては、SDGsの達成に貢献できるかもしれないと、密かに思ったりするのです。