こころあそびの記

日常に小さな感動を

6月のお話会

 今日は父の日です。
 「父の恩は山よりも高く、母の恩は海より深い」。
 そんな言葉を中国の友人から送られてきたカードで思い出しました。
 ただ、”父の日“がいつから始まったのか記憶になくて、少なくとも、母子家庭に近かった我が家では父の存在は希薄でした。
 そんな父が実力を発揮したのは晩年です。孫たちをこよなく愛してくれて、旅行先では、「ジッチャンの隣に誰が寝るか」で孫たちの場所取り合戦が繰り広げられました。
 孫、つまり私の子ども達は今でもジッチャンが大好きです。
 天国にその思いが伝わっていたらいいなと思います。いっぱい遊んでくれて、ありがとう。


 昨日のお話会も実り多いものでした。

 過日、「歯の定期検診」が義務化されることになったという一報がありました。理由を自分なりに調べたことをご報告しました。
 日本の死亡原因は、ガン、心疾患に続くのが肺炎だそうです。
 肺炎は脳血管疾患では機能不全により、老衰では筋力低下、不慮の事故では喉に詰めることでも起こりますから、実際には、もっと多数の死因となっているはずです。
 つまりは、細菌性肺炎だけではなく、肺への誤嚥が引き金になる肺炎があるのです。

 誤嚥を防ぐ方法が、歯茎の健康を守ることというのは、結びつかない気がします。
 しかし、口中の細菌は歯茎の中に潜り込んで住んでいます。そこで、歯茎の清潔度が問題になります。健康な歯茎と歯を持っていたら、おしゃべりも楽しいし、食べる喜びも持続できます。すると、かむ力や咀嚼力も持続できて、認知症防止にもなる。ひいては、誤嚥も防げる。
 そんなことから、医療費削減策として、「歯の定期検診」が国民に推奨されることになったそうです。

 さて、誤嚥を防ぐ方法ですが、大切なことは、歯茎を刺激することだそうです。食前に歯磨きをして、歯茎をマッサージしたり、氷を口に含んで歯茎をびっくりさせておくのも効果があるそうです。

 そんな話をしていたら、いつも思いを同じくしてくださる小西さんが、「わかりました。今から食べるよと体に知らせることが大切なんですね」と言ってくださいました。
 話は弾んで、「食前にお茶が運ばれて、一口潤しておくこともそうですね」。
 「そういえば、家族が揃ったところで『いただきます』と声を合わすのも効果あることだったのですね」といろんな意見が出ました。

 何気ない作法に秘められた極意に行き着いたことは今日の収穫でした。

 小西さんが、おっしゃったように身体に予告することが大切なこと。若い時には無意識にできたことですが、老年になれば身体との意志疎通が必要になります。細かいことは専門家にお任せして、五感が気持ちよいと思う生き方が健康に繋がります。

 参加者の皆様のメッセージに励まされ、うれしいお話会になったことです。