ヤマモモの木に鈴生りに実がついていました。天然の色のなんと美しいことでしょう。
泰山木の花が目前の高さに咲いてくれていました。
犬も歩けば棒に当たるではありませんが、思わぬ発見があって、久しぶりの散歩で生き返った気持ちになりました。
満足いくまで歩いて帰ってきたら、汗が止まりません。
今日はもう夏の太陽ですね。
ひょっとすると、空梅雨?
それも困る話です。
いずれにしても、暑さに耐える体の準備を急がなくてはなりません。
今朝、テレビで、「能登の塩作り」が放映されていました。
昔ながらの塩田で作る貴重な製塩所です。
この海水から採った塩のことを「鹹」という字で表します。ヘンの「鹵」は袋に入った岩塩を表し、ツクリの「咸」は「かん」という音です。
「鹵」が岩塩を表すなら岩塩の方が良いのかという問いの答はNOだと思っています。
岩塩は何千年も地中で圧縮されたものですから、組成もミネラル分の多いものです。
私たちの体は海から発生したことを考えると、毎日摂取する“しお”は、生まれた場所の組成の方が無理なく体に優しいといえるでしょう。
というので、今日は「鹹」のお話
まず、現在、都市伝説化している「水飲み健康法」と「減塩運動」です。
西洋からやってきた理論は、西洋の人にとって有効であるということを再度確認しておきましょう。
私は水を摂らないほうなんですが、そんな私もニューヨークに行けば、ペットボトルが空になるほど飲みたくなります。
それは、彼の地が乾燥しているからなのです。日本は高温多湿です。しかも、梅雨最中。
洗濯物が乾かないのと同じように、私たちの体の乾きは悪くなっています。
そこに、水を飲めば、体は余分な水を捌くのに大変な負担を強いられることになります。
まず、負担増になるのが、摂取した水を尿にして排出してくれる腎臓です。腎臓は、鹹味でパワーアップしますから、“しお味”が必要なのです。
夏になると、浅漬けやぬか漬けのおつけものでお茶漬けサラサラが美味しくなるのは、体からの要求なのです。
鹹味は夏を乗り切る切り札です。
水と甘味と鹹味の摂り方が、熱中症からあなたを守ります。それは、また今度。