「すごい空見せます!劇的気象ミュージアム」という題名に惹かれて、テレビ番組を録画をしたことを思い出して、再生してみました。
石原伸晃さんを筆頭に、空好きの方々が雲や空を語り合う番組でした。
雲も空も、刻一刻と姿を変えますから、映像も限られたものだったことは残念でしたが、それは、仕方のないこと。
自然現象は短時間に語り尽くせるものではありません。
番組の趣旨は、みなさん空を見上げてみませんか、ということだったみたいですから、よしとしましょう。
空からは気が降ってきます。気分が落ち込んだりしたら、つい下を向いてしまいがちですが、あえて胸を張って空を見上げたら、よい気が入ってきます。と、中医の先生に教えてもらって以来、単純な私は空を見て深呼吸することを日課にしています。
さて、鰯雲が空いっぱいに広がって、それを太陽が後方から照らしているとき、うまくいけばセルロイドに似た模様ができるのをご覧になったことはありますか?
セルロイドとは、プラスチックができる以前の工業製品です。ちょうど、私が小学生の頃に流行したものです。
模様は貝殻の内側にある、虹色に反射する光沢といえば近いのでしょうか。複雑な色合いは螺鈿細工を思わせるものでした。
空に現れるセルロイド。そんな日は私にしては長く大切に使った筆箱や下敷きを思い出すことになります。
こんなことが、空好きになった原点になっているのかもしれません。
今日は月齢7.4。上弦の月です。
朔から一週間。新しい循環に入り、どんどん成長していく時ですから、精神活動期と云われるのも納得です。
ところで、「上弦の月だったっけ~」と聞いて、「あれ!」と言えるのは団塊世代ではないでしょうか。
先日、吉田拓郎さんの最後のテレビ出演を観ました。
あいみょんさんに向かって、歌詞がいいねと誉めておられましたが、拓郎さんこそ当たり前の日常を歌にする、当時の常識を破った人でした。
「拓郎の歌詞は当たり前すぎる」という評論を覚えています。
「僕の髪が肩まで伸びて♪~」(結婚しようよ)から始まって、「浴衣の君は尾花の簪」(旅の宿)など、私達の年代の大スターでした。
お小遣いでLPレコードを、何枚も買いました。プレイヤーでかけていたら、珍しく大正生まれの父が、「拓郎はいいな」と言ってくれたことにドキッとしました。
思春期の娘に対するリップサービスだっのか本心だったのか。
苦悩を抱えて、難しい顔をしていることが多かったにもかかわらず、その実、能天気な人だったのかもしれません。その子供だから、輪をかけてお気楽な娘に育ってしまいました。
喜ぶべきかな?