こころあそびの記

日常に小さな感動を

涼風の朝

 朝の空をキョロキョロ。見つけた!月齢25日の月が、上ってくる太陽に照らされていました。

 明日は探せるかな?来週月曜日には新月になっちゃう細いお月様です。

 森の中で見つけたのは、「滝の道ゆずるくん」。

 今日は21日。弘法大師の縁日です。

 どこにお参りしようかと迷いましたが、そうだ!滝の道の竜安寺にもいらしたと思い出し、今朝の散歩は滝道です。

 竜安寺の裏で、久しぶりに不動明王にお水をかけ、神変大菩薩に般若心経を奉唱して、弁天堂へ上がりました。

 本堂脇に、弁天さんなのに水の近くにおられないわけが書いてありました。

 役行者が祀ったところは滝の麓だったのですが、災害で流されたそうです。その後、お移りになった所が現在のお寺とか。

 時間がいっぱいあるって、幸せなことです。こんなことも一つずつ学べます。

 自分が若いときは、年寄りは物知りなのだと決めつけていました。それは、彼らが生きてきた時代の教育のおかげと考えていました。

 そうではないのですね。学校で教わらなかったことは、生きた分だけ見聞きして体得していったのでしょう。自分がその年になって合点がいくことの一つです。

 老人がいう”ありがたい“は、見えている“ありがたい”なのではないかと思ったりします。

 

 秋の花が来訪者を迎えてくれます。

 「滝の上に水現れて落ちにけり」

 水量の多かった今日はことさらこの句の情景を実感しました。こんなに素直で分かりやすい俳句を詠んだ後藤夜半さんに感謝いたします。

 ここに来るたびにそう思います。