念願のバードウォチングデビューを果たしました。
集合場所に現れたのは、女性ばかり。中の一人が、「バードウォチングに行ってくると職場で話したら、『なに?鳥を数えに行くの?』って言われました」だって。
かつては、日本野鳥の会が紅白歌合戦で赤白の札を数えるシーンが終盤の呼び物でした。ですから、「鳥」といえば「数える!」というイメージが定着したようで笑えます。
駅前で「イカル」の群れに見送られて、滝道に入っていくと川の中に「カワガラス」を見つけました。
営巣するために、嘴いっぱいにコケやら草を頬張っています。そして、これ以上は無理というくらい咥えたら、秘密のアジトに消えて行くのです。
カワガラスは他の鳥よりも一足早く、繁殖期を迎えるそうです。親に教えてもらわなくても、小さな体でせっせと巣作りしている姿に自然を生き抜くたくましさを感じました。
ちなみに、彼らのお家はこの(上の写真の)滝の裏側の窪みにあるそうです。外敵から身を守るために、ありったけの知恵を絞った我が家です。
今回参加するまでは、鳥の観察というと、鳴き声の聞こえる木の上ばかりを探すものだと思い込んでいました。
そうではなくて、川の中、石の上、河原と意外に、水の周辺にいることを教わりました。
それを証明するかのように、もう少し行くと「ルリビタキ」が観察できました。
こんな鳥は独りで見つけることは不可能てすから、まさにバードウォチングの会に参加しての収穫でした。
どこにいたと思いますか?
この鳥も水辺にいたのです。
先生が、肩に背負ってきた大きな望遠鏡をセットしてピントを合わして下さいました。
覗くと、小鳥らしい小鳥がじっとこっちを見ています。日本画家が鳥小屋を自宅に造りたくなる気持ちが分かるかわいらしさでした。
バードウォチングの基本は、鳥を見た場所と時間を覚えておくこと。
もし次回も同じところで見られたら、その小鳥は確実にそこをねぐらにしています。
「ルリビタキ」はたった一羽でテリトリーを守るそうです。
へぇ~そうなんだ。
「ルリビタキ」は夏場は信州で避暑をして繁殖する鳥ですから、箕面で見られるのはあとしばらくのこと。もう一度会いに行きたい小鳥です。
ほかにも、クロジ、カワセミ、山雀、四十雀、カルガモ、ハシボソガラス、イソヒヨドリ、キセキレイなどなど。
16種類の鳥が箕面公園で見られたことに満足したのですが、先生は少ないとおっしゃいます。もっと寒ければ、餌を求めて山から下りてくるらしいのです。来週は雪予報ですから、絶好のウォッチングウィークになるかもしれませんね。
解散前に、先生のお話がありました。
「一巡するのに三年かかります。そこからは、北海道に大鷲を見に行こうなど、目的を持って旅行に行きたくなります。日本がすんだら、世界旅行です。バードウォチングは終生楽しめますよ。」
春になったら、日本三大鳴鳥の一つ、オオルリも来るそうですから、楽しみは尽きません。
双眼鏡を覗く楽しみ。
鳴き声という音の刺激。
山の中に身を置く幸せ。
健康に良くないわけがありません。