ひさしぶりにきらきらの朝を迎えました。
大気は清々しく少しひんやりして、ゆるくなった身体にかつ!を入れてくれる気がします。
ところで、土用は一年に四回ありまして、立春、立夏、立秋、立冬の四立前の18日間をさします。
今日は5月6日(立夏)の18日前に当たります。言い方を変えれば、春の最後の18日間というわけです。
春から夏へ。季節の変わり目は、体調を崩しやすいから気をつけるようにと、昔の人が教えてくれた期間です。
土用の期間は土の神様を怒らせないように過ごさなくてはなりません。
まず、土いじり、草むしりをしてはいけません。春の雑草が伸びて気になりますが、これらを控え、身体を休ませなさいということでしょう。
それから、新しいこと、たとえば結婚式や地鎮祭などもこの時期を外すこと。さらには、引っ越し、旅行もやめておいたほうが良いそうです。
とにかく、土用はばたばたしないことです。
科学が発達した現代において、土に神様が宿っているなんていったら、笑われるかもしれません。
しかし、長く生きていると、それがほんとうだと思い知るような出来事に何度か遭遇しました。
木、火、土、金、水。
五行の中で一番影響力が強いものが土といわれます。
それは、大地が万物を生み出し育て養う、というところに起因しているなら、納得できるのではないでしょうか。
最後に、土用殺は南東です。
方角にまで縛られるのかい、と、お思いでしょうが、方違神社の参拝者が、春の引っ越しシーズンに激増するところをみると、あながち迷信とも言えません。
「社」という字は、その地の土を盛ったところを起源としています。氏神様は、その土地神様なのです。
昨日は夕方に雹が降ったり雷鳴、雷雨と、大荒れの空模様となりました。予報では、週末にはさらに寒くなるそうです。
春の土用の不順から体を守ることは、先人から受け継いだ養生法です。
体は自然と共にあることを意識して過ごしましょう。