こころあそびの記

日常に小さな感動を

気分転換

 

 アジサイが色付き始めました。

 

 

 我が家の紫陽花の色は途中で青から赤に、赤から青に変わりませんが、近頃は、七変化していく種類も出回っているようです。

 野山に自分の居場所を定めて生きる草花の姿を愛した牧野博士が聞かれたら、さぞかし驚かれることでしょう。

 置かれた場所で生ききる。それでは、満足できなくなった現代人の考えそうなことです。

 

 

 

 はずかしながら、お相撲が始まるたびに、応援したくなる力士が違ってるかもしれませんが、今場所の押しは「朝乃山」です。

 昨日、今日と三敗を喫したことは残念でした。

 彼は、コロナ禍に遊びに出歩いたことに責めを受け、六場所、一年余りを棒に振りました。

 規則違反は大いに反省すべきとは思います。が、彼が登場すると場内の声援は一段と盛り上がります。

 それでは、甘いのかもしれません。でも、このくらいのゆるさが許される社会であってもいいのでは、と思って見ています。

 当然ながら、辛い裁きに苦しんだのは彼自身でしょう。

 休場中にお祖父様、お父様を亡くし、一時は相撲を続ける気力を無くしたといいます。

 それでも、「富山のスーパースターになれ!」というみんなの期待を思いお越し、奮起して土俵に戻ってきました。

 

 

 花道の奥で若い衆が抱えている控え座布団に「風吹ジュン」という染め抜きを見つけたのは、最近のことです。

 富山出身の五人が朝乃山の復活を祝って作ったものだそうです。

 俳優の西村まさ彦さん、落語家の立川志の輔さん、女優の柴田理恵さんと室井滋さん、それに風吹ジュンさんです。

 贈られる方はもちろんのこと、贈る方にもうれしいことです。

 幕内に帰ってこられて、本当に良かった。

 

 今場所は優勝を逃しましたが、残り二番。全力応援したくなる富山人です。

 

 話は変わりますが、いつか、「あんたは丙(ひのえ)やから、じっとしてられへんよ」と、いわれたことがあります。

 その通り。

 まだ、足は完璧ではないのに、ちょっと良くなったように思ったら、もう、動きたくてうずうずしてしまいます。

 今日は、そんな日でした。

 とはいえ、遠くに行けるわけでもありません。近場です。

 いつもと違うスーパーに行って、孫のおやつを選んで、本屋に立ち寄って。

 

 

 それでも足りなくて、美容室に行ってみることに。半年前、近くに新規オープンしたお店です。ちょっとした冒険心を持って入ってみました。

 担当してくれたのは、福岡出身の若者でした。

 大手のチェーン店で出会った先輩に憧れて、先輩の出店に合わせて飛び出してきたそうです。

 たった一回の短い人生で、この人のこと大好き!と思える人に会えることほどの幸せはないと思います。

 すべては真似から始まるということを考えると、好きな人の真似ほど自分を成長させることはありません。

 願わくば、あの青年の人生に栄光がありますように。

 若い人の夢いっぱいの話しぶりに元気づけられたからか、もやもや感はすっかり洗い流され、リフレッシュしたことです。