こころあそびの記

日常に小さな感動を

がんばったね!

 

 昨日の日没。

 夏至が過ぎて、心はすでに陰遁。

 あぁ、日の入りも早くなってきたなあと感慨にふけっていたら、なんてことはない。

 7月4日までは、同時刻だそうです。地球の不思議に惑わされることこの上なしです。

 

 

 昨日は、授業もそこそこに家路を急いだ理由がありました。

 オリックス対ロッテの試合が18:00開始だったのです。

 しかも、京セラドーム大阪です。

 火曜日でなかったら、何をおいても見に行きたかった!なぜなら、先発予告はロッテが佐々木朗希投手で、オリックスは宮城大弥投手ですから、素人でも外せませんよね。

 

 この2人は同い年で、高卒4年目。中学生のときから、全日本チームに選抜された逸材同士です。

 片や、佐々木朗希投手は大船渡出身で、あの大震災でご家族を亡くされています。

 宮城大弥投手は、沖縄出身。お家の経済事情を乗り越えて、野球を続けてきた人です。

 若くして、お二人を襲った試練にめげることなく、プロ野球の世界で実績を残せる選手に育ったことに、心からの敬意を寄せたいと思っています。

 

 二人の対戦はこの3年で2回ありました。

 宮城君のファンとしては、悔しいことですが、2回とも、佐々木君に軍配があがっています。

 三度目の正直!

 今日こそ勝ってほしい。勝たせてあげたい。

 ラテ欄で探したら、BS「松竹東急テレビ」でライブ放送があります。初めて聞くチャンネルです。でも、何が何でもという気持ちがあればなんとかなるもんです。無事に設定も済ませて、テレビの前にかぶりつきました。

 

 

 対戦の前日、朝の情報番組で、この二人の対戦についてコメントを求められた能見篤史さんがおっしゃいました。

 能見さんは、選手生活最後の2年間ほど、オリックスにおられました。新人の宮城君を可愛がって下さっていたようです。

 「この二人、仲がいいんです。宮城は意識しすぎだと思う。そこをなんとかできたら・・」

 宮城君をよく知っているからこそのエールでした。

 

 ですです。

 苦労人の宮城君は周りに気を配ることができる若者です。

 自分が野球を続けられることに感謝できる人です。

 投球イニングが終わるたびに、ベンチ前で守備陣の帰りを待ち受けて、一人一人とタッチします。

 ありがとう、という気持ちでしょうか。できそうで、できない心遣いができるところが彼の持ち味です。

 

 

 緊張した投手戦はオリックスの1-0で進みましたのに、9回表に同点。その裏に森選手のホームランでオリックスが勝利しました。

 結局、8回まで無失点で投げきった宮城君には勝ち星が付きませんでした。

 試合後のインタビューで中嶋監督が「宮城に勝たせてやりたかった」と言ってくださいました。

 その言葉から、彼がチームみんなに愛されていることがわかって、満足して就寝。

 朝までぐっすり眠ることができました。