こころあそびの記

日常に小さな感動を

憧れましょう!

 

 澄んだ青空に少しでも近づきたくなるような朝でした。

 そうだ。宮城君が載ってるスポーツ新聞を買いに行きがてら、畑天満宮から大阪湾を眺めよう。

 そう思って出発したのに、畑天満宮に上がる細い道に入り損ねて、通り過ぎてしまいました。

 仕方がない。今日のご縁はなかったことにして、五月山緑地都市緑化植物園、通称、みどりのセンターに行ってみました。

 森の匂いがする園内は、朝早くにもかかわらず、散歩されている方や山の方へハイキングに上って行かれる方がおられたのは、予想外でした。

 みなさんが気持ちのよい朝の時間を有効に使っておられることに刺激を受けて、元気がもらえました。

 

 

 帰りに、コンビニでスポーツ新聞を買ったのですが、一面が阪神一色だったので、イヤな予感が。案の定、オリックスの試合については、産経の朝刊とまったく同じ短い記事でがっかりしました。

 「オリックスが延長戦を制した。1-1の延長十回、セデーニョの4号ソロで勝ち越し。宮城が8回1失点と好投し、二番手の阿部が今季初勝利を挙げた。」

 

 

 昨日は中継がなかったので、携帯で途中経過を追いながら観戦してました。

 8回も宮城君が登板したことにびっくりしつつ応援してたら、ツーアウト、満塁、スリーボール、ツーストライク。という絶体絶命の場面。

 対するホークスのバッターは近藤健介選手です。

 宮城君頑張れ!

 

 こんな時は一球に集中と、能見さんに教えてもらったよね。

 いい子やから、あれこれと考えてしまうところがあるんだよね。

 打たれた一球を引きずって怯えたこともあったよね。

 

 と、そんないらぬ心配を吹き飛ばすように、まん中のど直球を投げ込んだ彼。

 ストライク!バッターアウト。

 順調に成長を遂げていることに安堵しました。

 

 

 この日の主審が可変ゾーン型の方だったらしく、いろいろな意見が飛び交った最後のストライクでした。

 その審判にも、相手チームにも、遠慮がちにコメントを残した宮城選手は若いのに気ぃ遣いです。

 がんばったのに、またもや勝ち星がつかなかったことは残念無念でした。でも、いいよね。まだまだ若いんだもの。

 たくさん経験して、能見さんみたいに、長く現役でいてくれたら私は満足です。

 

 

 それから、観よう、観ようと思っていた『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』を、アマゾンプライムで漸く観ることができました。

 言うまでもなく、全員が素晴らしい力を発揮したから叶った世界一でしたが、中でも栗山監督の手腕に感服します。

 彼のドキュメンタリー動画を見たことがあるのですが、故、中西太さんのお宅まで行って、中西さんの手記を読む姿に本気度を感じました。

 人を動かすにはどうすればよいのかを考え抜いた彼は、出陣式で“キャプテンはおきません。一人一人が日本代表です”と声をかけます。

 一人一人の魂に訴えかけたいという彼の思いを込めた言葉だったと思います。

 そして、このWBCを見ている子どもたちに、夢を与えてほしいと仰いました。

 子どもが夢見ることは成長に欠かせないものです。

 あんなふうになりたい。

 そういう憧れこそが若者を育てます。

 生きることは楽しい。

 老若男女にそう思わせてくださった栗山監督に心からのお礼を申し上げたく存じます。

 お疲れさまでした。