京都の伏見稲荷大社は、ほとんどの外国人旅行者が行ってみたい場所のトップに上げます。
朱塗りの鳥居が続く坂道を上りきると、京都の町が見えて達成感を得られることも人気の理由らしいです。
赤い鳥居と下界を見下ろすことでは、小規模ながら、ここも負けてはいません。
此処は畑天満宮です。
昨日、プールの帰りに寄ってみました。
こんこんさんが、口にくわえているものが、それぞれ違っていて、前々から気になっていました。
ちょうど、神社の奥様がお世話に上がって来られたのでお尋ねしてみました。
「どうして、違うものをくわえているのですか?ええ年してるのに何も知らなくてごめんなさい」
「あぁ、ごめんなさい。私もはっきりとはわからないので調べておきます」
ここまで恥をかいて初めて、自分で調べる気になるなんて、ほんとうに怠惰なことです。
こんこんさんがくわえているのは、四つです。
①「稲穂」 五穀豊穣の神
②「巻物」 稲荷神社のご神徳が書
かれている
③ 「玉」 宝珠 神の霊力
④ 「鍵」 稲荷大神の宝蔵を開く秘
鍵
狐がお稲荷様のお遣いになったことには、諸説あるので省きますが、狐の尻尾が稲穂に似ているからというのはどうでしょう。
昔の人の観察力はこんなところにも感じられて面白いことです。
さて、『らんまん』はほんとうに勉強になります。
オーギョーチは牧野博士が、台湾で発見し学名を付けられた植物です。
今朝は「オーギョーチゼリー」の作り方まで、懇切丁寧に見せてくれました。
実を二つに割って、種を取り出し乾燥させたら、白い晒し布に包んで水の中で揉みだします。
しばらくおくと、ゼリー状に固まるとは、どなたが発見したのでしょう。しかも、ペクチン量が多いから、常温で固まるそうです。
丁度、台湾に学術調査で滞在中の大形先生が、上の写真を送ってくださいました。
ローカロリーな食品ですから、楊貴妃が召し上がっていたことも、頷けることです。
それから余談ですが、中華レストラン「バーミアン」ではメニューにあるようです。
しばらくは、中華材料店と「バーミアン」に行列ができそうですね。
今回、万太郎が調査に行った台湾は日本の統治下でした。
戦後生まれの私たちは、しばしば台湾人を見かけたものです。彼ら、日本に留学してくる台湾人はみな優秀でした。
先年亡くなった、李登輝さん。
それから、女性ジャーナリストの金美鈴さん。
生まれは台湾人でありながら、時代に翻弄されて、日本人になったり、台湾人になったりされました。
それでも、自分のルーツを見失わず、日本への恩も忘れず生きてこられた生き様に、失ってはならないものを教えられます。
それでも、子や孫に、そんな思いをさせたくない。平和の続いた日本で育った彼らにそんな荒波が乗り越えられるのだろうか。
そう思いながらも、きっと越えていけるようにできていると信じる気持ちもあります。
そんな老婆心が湧き起こらないのが一番です。
世界中が平和を享受できますように。