こころあそびの記

日常に小さな感動を

紀伊半島

 

 朝、シャワーしたあと急に腰痛が発生!どうしようという焦りと同時に、膝の痛みが飛んでしまっていることに気づきました。

 人間って、いつもの患いより大きい災難と遭遇したら、ちっこい方は消えてしまうことを可笑しく思ったことです。

 その後、猫のポーズしたり腰に腰紐巻いたりして、何とか仕事に行くことができました。

 仕事帰りには、また、膝痛が気になり出したりしてヘンですよね。人間の弱さを垣間見させてもらったハプニングでした。

 

 

 さて、半年間楽しみにしてきた『らんまん』がいよいよ、最終章です。

 がんばってきた神木隆之介さんへのご褒美か、支援者が現れて、胸をなで下ろすところで終わるような予感がします。

 それから、近頃、南方熊楠さんからのお手紙が多く登場することに興味深々です。

 牧野富太郎(1862~1957)と、南方熊楠(1867~1941)は、ほぼ同じ時代を生きていました。

 そして、片や植物分類学、片や粘菌類と、自然の中を歩き回った学者です。一度に二つの巨星が現れて、後世に功績を残したことは誰かのいたずらなのでしょうか。

 しかも、二人は、ライバル心からか、見えることはなかったといいます。

 今日、徳永教授に熊楠とは関わるな、といわれた万太郎。

 それでも、熊野に赴くかどうか。

 残りの回が楽しみなことです。

 

 

 昨日、スーツさんのYouTubeで、「紀伊半島一周の旅」を観ました。

 学生時代、朝早く大阪を出発して、潮岬灯台を目指しました。冬だったのか、駅から歩いて灯台に行く道は、まだ薄暗くてちょっと怖かったことを覚えています。

 そこから、尾鷲まで行ってユースホステル泊まり。その先が未踏破で心残りに思っていたところです。

 

 いつかは行ってみたいと思っていたので、ついつい観てしまいました。

 観て良かった。鉄道では一周できないという情報に愕然としました。

 三重県側の紀伊半島の海沿いには、鉄道はおろか、自動車道さえないところがあるようです。

 YouTubeの画面が見せてくれるリアス式海岸線の美しさ、太平洋の水平線。そんなものを見ようとすれば、自動車しかないみたいです。

 つまり、この婆さんが挑戦するには、結構リスクある場所ということになります。

 

 伊勢は、海の向こうから、神様がやってくる場所といわれます。未だに、人間を寄せ付けない断崖絶壁が手付かずにあるということは、先人が感じたものが残っているということです。

 だから、どうぞそのままと思ってしまうのは、都会人のエゴでしょうか。

 

 それにしても、紀伊半島というところは不思議なところです。

 高速道路が整備されて、白浜には行きやすくなりました。しかし、その先は神様のおわすところですから、今でもそう簡単に踏み込める場所ではないことに、何か意味を感じます。

 

 熊野におわす神々。 

 伊勢に遷宮された天照大神

 天川村

 日本で一番降雨量の多い所。

 

 大阪から近くて遠い紀伊半島

 そこは、大陸プレートに海洋プレートが沈み込み、さらに火山活動のあった時代を経て、出来上がった場所です。

 南海トラフ云々を鎮めるために、たくさんの神々がおわすと思い至りました。ありがたいことです。