こころあそびの記

日常に小さな感動を

旅の始まり

 

 明日は倉敷で大学時代の同窓会。

 欲張りですから、倉敷行きだけで満足出来る私ではありません。

 せっかく西に行くなら、前々から行きたかった福山まで足を伸ばすことにしました。

 今は便利な乗り換え検索ツールもあるので、時間合わせの計画表を作りました。ただし、おおざっぱに。

 結局、計画通りだったのは、出発した新大阪6:50発の「さくら」だけでした。

 

 

 いつもより少しだけ早く起きて、わんこと一緒に庭に出たら、西の空の雲が燃えているところでした。ちょうどお月様が沈むところだったのです。

 いい瞬間に出会えて、この旅の幸運が見えたように思えました。

 夜明け前の暗闇の中、金星と木星に送られて出発です。

 

 

 JR西日本山陽新幹線の車内カラーはベージュ色。上京の際に乗るJR東海のブルーが行くぞ!という気分にさせるのに比べると、ゆったりさせてくれるカラーです。

 席について、お婆さんよろしくごそごそとモーニングを始めたところへ、「隣、よろしいですか」と青年がやってきました。

 慌てたもんですから、コーヒーの蓋は閉まらないし、シナモンロールはベタベタ手に付くし、見ていた青年はきっと心の中で、チェッ!こんな年寄りの隣かよ~って、絶対思ったはずです。

 ようやく、窓側のお席にお通しできて、一段落。やれやれ。

 ところが、なんと、そこからは、お待たせしたことを謝ったかどうか、忘れるくらい楽しい旅が始まったのです。

 初めに、あっ、好青年の声!と感じたままの若者でした。そうそう、誰彼と話せる人間ではない私が、気持ちよく話せる青年でした。

 社会人一年生のフレッシャー。

 あとから思い返せば、手前のことばかりべらべらしゃべっていたかも。ごめんなさいね。これだから、年寄りは面倒くさいよね。

 でも、おかげで福山まであっという間でした。

 ありがとうございました。今から山あり谷ありの日々が続くことでしょう。

 がんばったその先にしかゴールはないけれど、確実に準備されていることを信じて、負けないでチャレンジしてください。

 くれぐれも体と心の限界突破は止めてくださいね。しんどいと思ったら休むこと。

 こんなお婆さんを喜ばせられるあなたなら、幸せになれるに決まっていると断言できます。

 薩摩おごじょのお母様。きっとあなたを護ってくださっています。応えてあげてくださいね。

 

 今日は、彼へのお手紙で終わってしまいました。

 ラッキーな旅は始まったばかり。

 さて、福山駅に降り立った私を待っていた冒険はどんなでしょう。

 明日以降もお楽しみに(笑)

 

 (お詫び)

 ネット環境がイマイチで、写真がうまく貼り付けられませんでした。ごめんなさい。