こころあそびの記

日常に小さな感動を

優しい人たち

 

 3月下旬から4月初めの気温に逆戻り。夏日に慣れかけた体には堪える寒い一日となりました。

 北風が強かった分、塵が吹き飛ばされて、空も雲も美しくて惚れ惚れしたことです。

 

 

 ピンクのバラ。

 

 

 白いバラ。

 

 

 私だってバラ科よと、車輪梅干しが満開です。

 

 

 イチゴが露地で生る季節です。本当は今が旬です。

 

 

 ルイチャンがもりもり食べていたのはヨモギ。大好物だと飼い主さんが教えてくださいました。

 

 

 里芋の様子をご覧になっていたご主人にお声かけしてみました。

 マルチフィルムを張って植え付けることで、湿度や温度を保てるそうです。

 畦の間に浅い溝を掘ってあるのは、農業用水を流すためです。里芋は湿地に自生していた植物ですから、水が欠かせません。

 「植え付けてから、しばらく雨の日が多かったので助かっています」と、おっしゃっていました。

 「肥料はやるのですか?」

 「窒素が多いと葉ばかり茂ります。なので、里芋用の肥料を使います。これからの世話は、土寄せです。それをしないと、浅いところの芋が丸く育ちません」

 細かく手入れを施された200株もある芋たち。秋の収穫が楽しみです。

 里芋は収穫して直ぐがおいしいのだとか。萱野農協に買いに行かなくちゃ。

 

 

 またべつの畑には、紫色の花を付けた株が生え揃っていました。

 「これは、なんですか?」

 「レッドムーンです。あっちはキタアカリですよ」

 自然を相手にしている人は、どなたもお優しいのでお話を聞くだけで癒されます。

 それに引き替え、人を相手にしている仕事は、どうして人間を変えてしまうのでしょう。

 恐ろしい事件や、政治家の裏金作りなどが報じられるたびに、心がひん曲がるくらいなら、バカと云われようと、流されるままに生きられたら、それでいいやんと思ったりします。でも、そんな人ばかりじゃ社会が成り立たないことでしょう。

 飛躍しますが、紫式部はイヤというほどの現実を見たために諦観に行き着いてしまったのではないかと想像します。

 現実に立ち向かうか、背を向けるか。

 それも過去世からの因縁だなんていうと呆れられるかもしれませんが。