こころあそびの記

日常に小さな感動を

思いつくまま

 

 きのうから、あまりに多くのことを見聞きすることになって、未だ整理できないでいます。

 混乱ではなくて、体の底に溜まったままになっているという感じです。

 ぼーっとした頭で、まずは、あと数十頁を残していた『錨を上げよ』を、朝から読み終えたところです。

 百田尚樹さんの自叙伝的な作品ではないかと思いました。

 今さらなのですが、男の子は、こんな時こんな風に考えるんだというのが、老婆の発見になりました。

 男の子というものは、女の子とは全く違う思考回路を持つものだといわれても、それがどんなものなのか分からないで生きてきた気がします。

 特に「愛」について。

 

 

 読了してテレビをつけたら、『まんぷく』が放送されていました。

 丁度、フクちゃんが、万平さんの頑張る姿にやさしい視線を送っているところでした。

 女の子の愛はこれなんですよね。母性は何かをしようと仕掛けるのではなく見守るのみ。それを可能にするのは、もちろん男が生きる姿です。

 

 

 きのうの最後のドタバタ。きっとYouTubeに上がっているはずと、探しましたら、有本香さんの報告動画がありました。

 彼女は、なんで、あんなにタフなのでしょう。

 お若いときから、真っ直ぐに問題意識を持ち続けて、見失わずに生きてきたら、百田尚樹さんという人に出会ってしまった。

 ついに、自分の思いを花咲かせるチャンスが到来したというわけです。

 なんか、一見、女の子ではなくて、男の子のようにも見えますが、思いを変えることなく持続させるパワーこそは、女の子なのかなと思ったりします。

 『錨を上げよ』の主人公は、行き当たりばったりで、その都度パワー全開させることができる男の子でした。

 その点が男女のパワー差なのでしょう。

 百田さんの一点突破パワーと、有本さんの調整力が噛み合えば、必ず日本が“豊かに、強く”なるはず。

 

 動画で、有本さんは、大阪が強くならないとだめだと強調してくださっていました。

 私が小学生の頃、住んでいた市営住宅は、大阪市が家を無くした人のために戦後、初めて建てたものでした。

 大阪大空襲で焼け出された市民が入居していました。

 左隣は、日本商船。右隣はお医者さん、その隣は、東洋綿花のお偉方。お向いには、コピーの三田さんとお医者さん。

 今思えば、なんと華やかな住民たちだったことでしょう。

 それぞれが、復興のために、追いつけ追い越せと、存分に働いていました。

 目標のある労働には、おのずと活力が湧きますが、今はどうでしょう。

 今こそ、見えなくなっている目標を掘り起こすときだと思います。そうでないと、若者の活力が行き場を失ってしまいます。

 

 

 河村市長が、帰りの新幹線で、「有本さん、いい死に場所作ってくれたよ」とおっしゃったそうです。

 この国がもう一度元気になるためのお手伝いができることを、心から喜ばれていることがわかりました。

 みんなでイッチョカミして、元気になりましょう。