百日紅の実がたくさんついています。小鳥が、まだ来てないところをみると、もっと熟すのを待っているのかな?
テレビで、高山に住むカラスの観察映像が流れていました。松ぼっくりを割って、種を出して、その種を食べるかと思いきや、喉に貯め込んで別の場所に吐き出して土に埋めているのです。冬の間の食料です。
厳しい自然を生き抜くために、すべての生物は必死です。
ぶら下がった実がかわいいタイワンフウ。真っ赤な紅葉が、青空に映えます。
きのうのブログは、未完で分かりにくいことでした。ごめんなさい。
ある漢方薬の宣伝文句に笑ってしまった話だったのですが、説明不十分でした。
おしっこに問題があったら、泌尿器科。
腰痛なら整形外科。
かすみ目なら眼科。
耳が聞こえにくいのなら耳鼻科。
手足が冷えるなら内科。
各症状別に巡ろうとしたら、こんなにたくさんの病院を受診しなければならないところ、これら複数の症状を、一剤で改善することができる薬だとうたっていたことに笑ってしまったのです。
漢方を知る人には当たり前のことですが、知らない人には魔法の薬と取られかねない説明の仕方でした。
なるほどという話は、いろいろありまして。
たとえば「肺」。
西洋医学的な解釈では、呼吸をして、酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する器官です。
漢方では、「肺は気を主る」といいます。
気とは、いわゆる元気の“気”です。
「気」の働きは元気のもとだけではありません。
春に多い花粉アレルギーをコントロールするのも、実は「気」なのです。
肺が全身に循環させる「気」によって皮毛にある穴を開閉させています。
「気」が潤沢でなければ、穴が開きっぱなし。だから、外邪が入りやすくなるということです。ついでに言えば、外邪はうがいさえしておれば防げるものではないことが分かります。風邪を引きやすい人は「気」が不足しているともいえます。
そして、まさかの、大腸とも関連して免疫を司っていることを発見した先人には脱帽です。
西洋医学でいうアレルギーは、耳鼻科(咳、鼻水)、皮膚科(かゆみ、湿疹)、胃腸科(大腸炎)といった具合に発生しますが、これらの不調はすべて「肺の気」に由来しています。
では、その「気」はどうやって作られるのか。それは、また次回。
今回は、漢方の考える体の仕組みの一端を知っていただければと思います。