こころあそびの記

日常に小さな感動を

凛とした朝

 

 ウェザーニュースさんから拝借した天気図です。上空の空気の流れが、季節を進めようとしていることが分かります。

 昨日は10月とは思えない暑さで、街頭にミストシャワーが再開されたというニュースが流れたくらいでしたのに、一変の朝を迎えました。

 それが寒冷前線の特徴であり、通過した後は大陸の冷たい空気が流れ込んでくるという壮大な力学に感心しきりです。

 寒いのが苦手な方は準備の怠りがございませんように。 

 でも、この冴えた空気が体には一時の安らぎを与えてくれます。

 なぜかというと、湿度が低く、天が高いという条件が、呼吸を楽にさせるのです。肺が喜ぶ季節です。

 療養所は高原にあったことを思えばなるほどと思えます。

 ただし、急に冷たい空気を吸い込むことは、肺に負担をかけます。

 お腹がもともと緩い人には特に避けたいところです。

 ふつう、下痢気味になるのは足元を冷やしたからと考えられますが、肺を冷やすということにも関係があります。

 五行では、肺のグループには、大腸、皮膚が含まれます。

 それを考えると肺を冷やすことで、お腹が緩み、皮膚の抵抗力を弱めることが想像できます。

 寒くなったら、是非、上着一枚だけでなく、マスク、靴下を忘れずに。

 

 さて、この冷えた空気が、人恋しく思わせるのか、朝から、ないことにハガキを四枚書きました。

 子育てをしている頃には、謝罪文や御礼文、お願いの手紙もよく書きましたが、近頃は、どうしても書かなければならない手紙はなくなりました。

 今は、そんな切羽詰まったお手紙を書くことがないので、書き上がったハガキを読み直してみても、何だか気の抜けた文です。

 それから、メールを下さった方にも、メールで返信せずに、ハガキを書きました。

 そんなことありませんか?

 メールは、思いついたときに直ぐに届けられますが、ハガキなら相手に届くまで時間がかかります。

 だから、メールの送り主は、なんだ、返信してくれないんだとがっかりされているのではと気がもめます。

 それでも、自分だったら、忘れた頃にポストに一枚のハガキを見つける方がスリル満点のように思う、言わばいたずら婆さん気分です。

 庭に飛来している小鳥の声も心なしか鋭く冴えて聞こえます。

 この筆無精を動かしてくれた秋のお天気に感謝です。