こころあそびの記

日常に小さな感動を

冬至メモ

 

 寒い!

 「北風吹きぬく寒い朝は~

 心ひとつで暖かくなる~♪」

 こんな歌を覚えている人は、もうおられないことでしょうが、私には吉永小百合さんのあの声がいまだに寒い朝には聞こえるんです。

 というわけで、寒い日の散歩に出かけてみました。

 この寒さの中、リュックを背負って山を目指す方や、ランニングされている方ともすれ違いました。

 まさか、耐寒訓練ではないでしょうが、なぜ今日なのかとは訝ったりします。

 でも、彼らは寒い日だから身も心も引き締まることを知って決行していると思われます。

 私も同感。気持ちいいんですよね。

 アリーナから撮った下界の写真には、南の方に時雨雲がかかっています。あのあたりは雪もちらつく冬至かな。

 

 

 ため池にマガモが飛来していました。

 緑色の頭をもつきれいな鴨です。

 いつ来たの?

 鳴きながらじゃれていたから、昨晩ではなさそう。明日から、アリーナに来る楽しみが一つ増えてうれしいことです。

 

 

 この寒い中、ジャガイモの収穫作業をされている方がありました。

 こないだ知ったばかりのレッドムーンらしき芋も混じっていたので、

 「レッドムーンですか?」と訊ねてみました。

 「この大きい方の赤い芋はアンデスレッドムーンです」

 ヒェー。同じに見える赤い芋にも種類があることを勉強させてもらいました。

 「萱野農協に出されるのですか?」

 「いや、イオンかな。でも、おおかたは市内の給食に使われます」

 こんな素晴らしい環境でできたお芋が、孫たちを育ててくれているとは知りませんでした。

 いい子に育つに決まってます!

 ありがとうございます。

 

 

 今朝、玄関先のメダカ鉢の水が凍っていました。

 初氷です。

 孫が突っついても簡単には割れませんでしたから、薄氷ではなかったようです。

 メダカは水草の下に潜っているのか出てきません。お水が凍ったときはこうするのよと、誰に教わったのでしょう。それぞれの生物に備わる知恵を思う朝でもありました。

 

 

 今日は「冬至」です。

 各地のゆず湯のニュースを見ているだけで、こちらまで温まってくるような気がしました。

 

 初氷張りて季節の扉開く 汀子

 

 ”一陽来復冬至

 こんなに夜が長くて寒くて暗いのに、今日から太陽が戻ってくるというひとことの持つ力は絶大です。

 希望を託せる言葉です。