西の空のマジックカラーの美しさに見とれていたら、東から上ったお月さまが頭上に輝き出します。
そのお月様は今限定で、木星という子分を連れています。一番星の名に恥ずかしくない光を放つ木星です。
昔は、(暗くなったら怖いから)早く帰ってきなさい!と親から脅かされたものですが、今の若者には笑われるだけでしょうね。
千葉望さんの著書『日本人が忘れた季節になじむ旧暦の暮らし』を読んでいると、昔の人がどれほど月あかりに憧れを持っていたかが分かります。
月が上れば、暗闇の怖さが和らぐから、たとえそれが26日目の細い月でも、夜通し待ったそうです。夜明け前の漆黒の闇に上る月光がどれほど人々を喜ばしたことかと想像できます。
その気持ち、夜明け前が大好きな私には分かります。
ひさしぶりに、大形徹先生の講義に行ってまいりました。
寒いからと迷ったのですが、今年最後の大阪城の通り抜けを決行しました。
そうしたら、いいことありました。
オオバンやカモメの近くに、この群れを見つけました。
前々から、見たかったのですが、その機会に恵まれずにいましたのに、今日、見ることができて幸いでした。
これは、ハシビロガモが集まって、ぐるぐる回っているところです。
遊んでいるように見えますが、そうではありません。
先年、「ダーウィンが来た」で取り上げられたそうですが、彼らはぐるぐる回ることによって、底の方にいるプランクトンを巻き上げているというのです。
浮き上がってきたプランクトンは、彼らの特徴的なへら形のくちばしで掬い取ります。
賢い!
北極圏や極東から、越冬のために移動してくるだけでも賢いのに、こんなことまで考えついた彼らの先祖は偉いとしか言いようがありません。
ちなみに、色鮮やかな方がオスで、茶色いのはメスです。
今日はこれを見られただけで満足の一日になりました。
城内では、朝早くから、マラソンの練習が行われていました。
私みたいに、なんで走るのか意味が分からんというほどの運動音痴には、ランナーの爽快感は体験しようがありません。
ただ興味を持ったのは、西洋人が旅行先でも走っていたことです。
これは、アジア人観光客にはないことです。
西洋人と東洋人は体の作りが根本から違うともいえますし、加えて、西洋人は毎日走ることが健康作りに欠かせないと信じているからでもありましょう。
彼らの生活する土地と、私たちの生活の場所は違います。
郷にいれば郷に従え。
その土地神様に従っていたら、ちょうどいいいのちの恵みをいただけるのではないかと、思ったりします。