ばたばたの年末に美容院に行きそびれた、というか、少し伸ばしたい気持ちもありまして放ったらかしにしてました。
しかし、さすがにあまりにあまり。ということで、今日は美容院に行ってきました。
ものを知らない私が、もじゃもじゃの髪の毛を“蓬髪”という、と知ったのは中哲の教室に行ってからのことでした。
中国の人たちが頭のてっぺんの大泉門の上に髪を結うのは、魂が抜けていかないようにするためということも、教えてもらいました。
つまり、髪の毛は防寒のためやおしゃれのためだけのものではなくて、後ろ髪をひかれるなどのことわざにもあるくらい、身体と切っても切れない関係があるみたいです。
洗髪、調髪すると気分が変わるのは、そのせいなのでしょう。
さて、気分もさわやかになったところで、帰りのカーラジオから聞こえてきたのは、能登半島地震の行方不明者を読み上げるアナウンサーの声でした。
延々と続きました。
年齢はちょうど私と同じくらいの方々でした。
育て上げた子どもたちを都会に出したあと、先祖の家を守って生きておられたことと拝察します。
子どもたちが親を忘れている間も、彼らの無事をひたすら祈ってこられたことでしょう。
こういうときは、NHKラジオが本領を発揮することを実感しました。
今回も、朝から、応援番組が組まれていました。
東日本大震災を経験した方からのお便り。
「あのころは、食べるものも水もなにもなかった上に、仕事はしなくてはならないし、たいへんでした。心折れそうになったこともありました。震災から10日ほど経って、秋保温泉に仕事に行ったとき、温泉旅館のご主人が『今、丁度、温泉が復旧したから入っていって!何日も入ってないんだろう』と声かけて下さったのです。あの一番風呂の入浴は一生忘れません」
人の励ましは何より力になるんですね。
秋保温泉は行ったことがあるだけに、その温かなお話に胸があつくなりました。
応援ソングのリクエストでは、夏川りみさんと秋川雅史さんのデュエットが流れました。
「 あすという日が
大空を見上げてごらん
あの枝を見上げてごらん
青空に手を伸ばす細い枝
大きな木の実を支えてる
いま生きていること
いっしょうけんめい生きること
なんてなんてなんてすばらしい
あすという日があるかぎり
しあわせを信じて
あすという日があるかぎり
しあわせを信じて」
作詞・山本瓔子
自然は試練を与えるばかりではなく、癒やしの力もあることをお伝えしたく存じます。
昨晩も星が美しく輝いていました。今は、一年中で一番夜空のきれいなときです。
能登ならなおさらのことでしょう。
ラジオから流れていたスガシカオさんの歌に、「明日はどうして明るい日と書くの それは、明日と書けば希望が持てるから」という意味の詩が出てきました。
希望は、明日、生まれると信じて、今日一日を生きて下さい。お祈りしています。