初出勤の日です。気分を新たにするためにも、歩いて行くことにしました。
時折、時雨れます。その雲間から日が漏れて、六甲山を照らしていました。すっきり見える日もいいけれど、こんな光景の方がより空の大きさを感じられる気がします。
丘を越えて、千里川に下りてきたら、コガモたちが遊んでいました。
それも、ピーピー鳴きながらぐるぐる回っているところに遭遇。
これから寒くなるというのに、カモたちは婚活シーズンらしいです。
ブログではお聞かせできないけれど、ほんとうにかわいい声です。
先日見たヒドリガモとも少しちがって、私の語彙力ではかわいいとしか表現できないかわいさです。
彼らに見とれて足を止めていたら、ビニール袋にパンを入れたご夫婦が来られました。
その後に起こる光景を見たくなくて、そこをあとにしたのは言うまでもありません。
過日、他の場所でパンくずを投げておられた方が、「愛犬を亡くした寂しい気持ちを癒やしに来ている」とおっしゃったのを思い出します。
そう言われると、なにも言えませんでした。
しかし、そんなことをすれば、鳥たちの生きる力を削いでしまうことになります。
楽をしたぶん、北帰行はつらいものとなるでしょう。
あるいは、もう餌をもらえるならと、この地に居座ることも考えられます。
そうしたら、彼らは日本の夏に耐えられず息絶えるかもしれないのです。
自然との共生を持続させたければ、邪魔をしないことも大切ではないでしょうか。
いっときの自分の心を満たす行為が、後々どんなことになるのかを知るべきだと・・思っても言えなくて、カモたちに胸の中でごめんなさいと謝るばかりです。
テレビに能登半島の惨状がこれでもかと映し出されます。
家族が集まって、お餅をついて、お雑煮食べていたところを襲うなんて、自然の残酷さを感じます。
それでも、災害から立ち上がるために人々は直ぐに動き出しました。
コンビニ、ヤマザキパン、吉野家など、次々と今必要なものを届け始めていると聞きます。
支援者を支援することしかできない私たちはそれらのメーカーの商品を買うことだとYouTubeで教わりました。なるほど。
今日どうして生きようか。それしかないとき、その人が持てる力のすべてを出し尽くすのではないかと想像します。
私たちは、能登、富山、新潟の方々が立ち上がる姿から学ばせていただきたいと願っています。
あきらめないで!
これは、先日の箱根駅伝で東洋大学の選手がコメントしてくれた言葉です。
「僕はあきらめない走りをして、合宿でお世話になった能登の方々に力を与えたい」と。