こころあそびの記

日常に小さな感動を

『光る君へ』にあやかって

 

 あっという間に、もう10日。

 今年はお正月気分を払う必要もないスタートです。

 孫たちも、やっと通常の学校生活に戻り、やれやれとスイッチを入れたテレビに映ったのは『まんぷく』。

 池田商店街を福子が歩いているところでした。あれまぁ。しばらく見ないうちに池田編が始まっているではありませんか。

 ラーメンが誕生する日も近いかな。明日からは、ちゃんと観ようと思いました。

 

 

 「朝ドラ」ネタをもう一つ。

 大河ドラマ『光る君へ』開始の前日に、『花子とアン』の総集編が放送されました。

 大河のヒロイン、吉高由里子さんが、村岡花子を演じられた作品です。

 2014年と言いますから観られないことはなかったはずですが、朝の作品としては不似合いな重苦しさが性に合わなくてパスしていました。

 そんな申し訳なさもあって、テレビをつけっぱなしにしていましたら、引き込まれて最後まで観てしまいました。

 

 モンゴメリーの原作の出版が1908年。そこから『赤毛のアン』が誕生するまでの40年は日本の激動期ですから、よく落ち着いて翻訳作業ができたものだと感服します。

 「どうしてもやりたい」という強い意志さえあれば、乗り越えられないものはない、と書かれた原作通りの脚本でした。

 

 

 村岡花子さんの翻訳本は1952年が初版です。ご多分に漏れず、私も中学生の時に読みました。

 プリンスエドワード島という名称。それだけでも、西洋文化への憧れを、そそられたものです。

 その島に行けば、小径の向こうからアンが歩いて来るような・・あの頃の日本の少女はみんな夢見た世界でした。

 

 

 さて、吉高由里子さん。

 近頃の若い役者さんはよく存じ上げないのですが、先年、たまたま観た『星降る夜に』に吉高由里子さんが出演されていました。

 どのように表現したらよいのか分かりませんが、お上手でした。毎週楽しみに観てしまいましたと評するべきでしょうか。

 大河の顔に抜擢されるには、理由があるはずです。それは、なんなのか。この一年を通して観ることで明かされることかもしれないし、一年経ったら、もっと成長されて、もっとお上手になられてるかもです。

 

 

 さて、役者という仕事は大変です。

 彼女は左利きなのに、右手で筆を持つ練習をされていると聞きました。できそうにないことを、やってのける心意気がなければつとまりません。

 これから、何度も映される字を書くシーン。ご苦労されていることを知ることで、余計に興味が湧きます。

 それどころか、彼女に感化されて、今年は久しぶりに筆を持ってみたいと思うに至り、百均の毛筆紛いの筆で、漢字ノートに千字文を書き始めました。

 少し慣らしてから、大紙に書いてみたいです。ドラマを観てる人の多くがそんなふうに思えば、一大書道ブームがやってきそうな予感がします。

 蛇足ですが、吉高由里子さんのイメージは清少納言のほうが合ってるような。いや、素人判断は慎みます。紫式部を見てのお楽しみということで。