こころあそびの記

日常に小さな感動を

梅の開花予想

 

 お寝坊しても、まだ有明の月が西の空に残っている季節とはありがたいことです。

 満月から二日目ですから立待ち月。

 

 

 コーヒーを淹れて、もう一度外に出てみたら、淡いピンク色に染まった雲間に漂うお月さまが見られました。

 

 

 今日は水月公園に梅の様子を見に行ってみようと出発。

 途中、手入れされた花壇に、白いクリスマスローズが咲いていました。朝の光の中で、その清楚さが際立つ花の姿でした。

 

 

 梅林は、来週あたりから順次、開花しそうです。

 梅切らぬバカ、の言葉通りに手入れの行き届いた梅林です。馥郁とした香りに包まれる日が待ち遠しいことです。

 

 

 今日、観察できた小鳥たちは、セグロセキレイ四十雀、雀、ジョウビタキの♂と♀、コサギカルガモ。それにメジロが梅や桜の枝に群れているのを何回か見ました。

 双眼鏡で覗いたら、「早く咲いてよ」とばかり、蕾をツンツンしています。開花が待ちきれない気持ちが伝わってきて、笑ってしまいました。

 

 

 歩き回っているようでも、季節によって顔を変える自然ですから、まだまだ知らないことだらけです。

 今朝も、久しぶりにルートを変えたら、ユリノキに出会いました。こんなところにユリノキが植わっていたなんて知りませんでした。

 樹上に残る実の形で、それと分かるようになったのは、学習の成果とうれしくなりました。

 

 

 ところで、昨日の『荘子』解読では、雑篇の「説剣篇」を学びました。

 漢文はいつまで経ってもチンプンカンプンなのですが、先生の解説を聞いて、ふむふむと思って楽しんでいます。

 

 趙の文王が剣術好きで、腕の立つ食客を集めて、競わせては楽しんでいたという話。すると、三年後には国力が衰えてきたというのです。

 普通に考えると軍隊を鍛えたら、国力が増すはずなのに、そうはいかず民衆は喘ぐことになってしまった。

 それは、現代でも近隣に見当たる国があるかも。

 今も昔も、やってることは同じです。古代から二千年。人間が目覚める兆しはなく、同じことの繰り返しにはうんざりです。

 荘子が21世紀の今にタイムスリップしてきたら、落胆するでしょうか。あるいは、成長できない人間の幼稚さを笑いとばすしかないかもしれません。

 でも、今生きている私たちは笑って見過ごすことはできないのです。祈るしかない時代に生きている。古に生きた人も、そう思っていたとしたら・・なにも変わっていないのですね。