今週末には節分を迎えます。
近くの神社では、毎年、豆まきとおぜんざいの接待があります。それは、高齢の氏子さんたちの存続にかける心意気のおかげだと思っています。
地域のお祭りは、その土地に住まう者に安心感を根付かせる役割も担っているように思えて、氏神の働きに年々感謝が深まります。
節分前の好天気に誘われて、近所を歩いてみたら、同じことを考えてか、歩いている人の多いことでした。
咲き始めた梅にはメジロが集まっていました。「目白押し」にメジロが寄ってくる満開も、もうすぐです。
先日、テレビを付けたら『プロフェッショナル』で落合陽一さんが取り上げられていました。
ご存知と思いますが、現在、筑波大学准教授として活躍中で、来年開催の大阪万博でもプロデューサーを務めておられます。
彼のお父上は、私たちの年代の者には、「アサヒスーパードライ」のコマーシャルに出演されていた、かっこよくて渋いおじさまイメージです。
そのご子息の陽一さんは、天才肌で、東大を二度落ちたそうです。
議論があるところですが、一つしかできない天才に、センター試験や共通一次試験なんかで時間を無駄に使わせる必要はあるのかという問題提議がなされたりします。満遍なくできるということを要求するのではなく、一つに秀でる天才には、彼らしかできない仕事をしてもらう。それを果たすべく生まれてきた人たちなのかもしれないというわけです。
この番組では、音楽との融合を実験している姿を追いかけていました。
プロジェクションマッピングと音楽の融合は、近頃流行りです。私もシンフォニーホールで何回か見たことがあるのですが、美しくて臨場感を盛り上げる効果があるという感想を持ちました。
けれども、私が見ていたものを含めて今までのそれは、音楽に合う映像を予め準備しておいて、演奏に合わせて映すというものでした。
そうではなくて、落合陽一さんは、音楽の生演奏を生成AIが読み取って、瞬時に映像に変換するという形式を完成させていました。
『プロフェッショナル』の番組では最後に、「あなたにとってプロフェッショナルとは」という問いが投げかけられます。
彼は「毎日、新しいことをする人です」と答えていました。
「方向を定めるリスクは、定めないリスクより高い」 とも言ってました。
つまり、新しいことに挑み続けるためには、自由な精神でいなければならないと説いた古人と合致するのではないでしょうか。
先日の全日本卓球大会の決勝戦で張本智和さんが6年ぶりに優勝しました。
6年も王座を奪還できなければ、普通は諦めに傾くはずと凡人は考えます。けれども諦めなかった。
彼が、どれほど肉体的精神的に自分磨きをしたことか。そういえば、お顔も少年から大人のそれに変貌していました。誰も足を踏み入れたことのない領域にチャレンジをし続ける人の逞しさは、観覧者を震わせ共鳴させてくれるものでした。