こころあそびの記

日常に小さな感動を

トカラヤギのルイちゃん

 

 きのうは、午後からグッと寒くなりました。わんこと散歩に出たものの、指の先まで痺れる寒さに尻尾を巻いて家に戻ったら、「どうしたん?早いやん」と家人に言われて照れ笑い。

 強い北風に天空の塵が吹き飛ばされて、冬の星が冴え冴えと煌めく夜空でした。

 冬のオリオン座と夏のさそり座は大空で追いかけ合いをすれど、決して見えることができない。

 そんな関係を杜甫は詩に読み込んでいるとか。

 私には、みすずさんの「昼のお星はめにみえぬ 見えぬけれどもあるんだよ」のほうが腑に落ちます。彼女のスケールのでっかい気づきに感心するばかりです。

 

 

 “如月”から始まる歌碑が、水月公園にあります。

 「如月に香り止むる秦の梅」

 梅林に人が集まる2月です。同じ花見でも、桜の華やかで賑やかな感じに比べると、梅見は穏やかで静かな参集です。

 観梅は落ち着いた大人のお楽しみだからかもしれません。

 

 故・倉嶋厚さんによると、一日の平均気温が5度を超えると梅が開花し、10度を超えると桜が開くそうです。

 それは、毎年ほぼ変わることがないと云います。

 ああだこうだと人間たちが地球を議論する声に惑わされることなく、他の生物は自分が持って生まれた正確なセンサーを駆使して生きています。

 忘れちゃいけない、人間だって「春は名のみの風の寒さよ」と感じる季節センサーがあります。

 先人のアドバイスを生かして、立春過ぎの余寒で風邪をひかないように気をつけて過ごしましょう。

 

 

 お弁当作りを終えて、空を見たら、雲が美しい模様を作っていました。こういうのを見ると、居ても立ってもおれなくなる性分で、困ったもんです。

 早速、アリーナに上ってみましたら、かわいい坊やが待ってくれていたことに感激。

 

 

 飼い主さんと、ゆっくり言葉を交わしたのは初めてでしたから、この子について、いろいろと教えてもらいました。

 このヤギは「トカラヤギ」といって、トカラ列島の固有種だそうです。

 生物は自分の居住環境によって、体の大きさを決めるといいます。このトカラヤギは島育ちであることから、ヤギの仲間では小さい方だと聞かされました。が、ヤギをこんなに近くで見ることがない私にとっては、十分大きく見えました。

 

 今日は、地主さんでもある飼い主さんと草刈り?に連れてきてもらったようです。

 「僕ね、お父さんの助手席に乗ってきてん。小さいときから乗ってるから慣れてんねん。ドライブ大好き!」

 「そうなん?傍らに停まっている軽トラックの荷台に乗ってきたものとばかり思っていたよ。お名前は?」

 「ルイっていうんだ」

 男の子だから、フランス国王ルイ14世に因んだのかな。

 とにかく、ほっこりうれしい朝でした。