こころあそびの記

日常に小さな感動を

第11回花梨の会

 

 春爛漫まで、あとひと月というところまで来ました。

 三寒四温で体調を崩さないよう注意が必要です。活動と休息のバランスを春仕様に徐々に変えてまいりましょう。

 その変換に欠かせないのは、自然の観察です。

 七十二候に見られる各候の言葉も参考になりそうです。北に帰る鳥、歌い始める鳥、やがて花開く春に向かうことが綴られています。

 

 

 今日は豊中まで千里川沿いを歩きました。

 地震で揺れた越前海岸の水仙郷も花咲いているかと、水仙を見るたびに心傷みます。

 でも、きっと自然はそんなに柔じゃないはずです。

 今日も、参加者のKさんが、自然の逞しさをお話くださいました。

 彼の宝物の一つに漢方生薬の入った瓶があります。しかも、その瓶は少なくとも数年は開け閉めしていないものです。

 ある時、その瓶に小さな蝶が涌いているのを見つけます。彼は、瓶を洗浄して、生薬を収め直したそうです。

 ところが、次の日、また蝶が飛んでいたことに驚いた。

 「だから、僕は漢方に興味を持ちました」と。

 彼は、いくつか並んでいた瓶のうちの一瓶に起こった現象が不思議でたまらなかったのです。

 あわせて、それは生薬の持つパワーと捉えたのかもしれません。

 

 

 あるいは、生薬の中に眠っていた卵が孵化を始めたのかもしれませんが、話の真贋ではないのです。

 小さな蝶を見て、自然の不思議さに目覚めたことが素晴らしいと思うのです。

 そして、この感性は根が素直な人にしか備わらないものではないでしょうか。

 

 

 朝の冷たい川の中で眠っているカルガモのつがい。

 

 

 冷水で水浴びするカワラバト。

 鳩の水浴びなんて初めて見ました。因みに、ホーホーと鳴くキジバト以外は捕獲してはいけないようです。マンションのベランダに巣を作るのは、こちらの鳩なのになぁ。

 

 

 見えますか?

 コガモの行列。

 

 

 マガモはお尻のカールがかわいい。

 

 

 ヒドリガモがウォータースライダーに興じていました!

 

 そのほか、今日はジョウビタキキセキレイも見られましたよ。

 楽しい朝の散歩。

 七十二候「鴻雁来る」。もうすぐ、カモたちは北に帰って行きます。名残惜しくて、毎日、見に行きたい気持ちが抑えられずにいます。

 お若い方なら、恋人にどうやって会おうか、お話しようか。レター用紙を探し回ることにもワクワクなさるでしょう。それと、同じです。

 最高の健康法だと思っています。

 心を熱くする何かが、今の自分を支えてくれます。

 Kさんはそれを「先祖」と教えてくださいました。

 お父さんお母さんと過ごした時間は誰にとっても心の宝物です。今頃気づいたんかいと云われそうですが、宝物だったよと思わせてくれる両親に感謝です。