こころあそびの記

日常に小さな感動を

こぶし

 

 曇天続きの今日この頃。晴れ間は貴重です。

 『天子蒙塵』も、ようやく最終章に近づいたのですが、なんのこっちゃ?結局、少しも理解には至らず、愛新覚羅溥儀に付き人が日光浴を勧めるところだけ共感して終わりそうです。

 ということで、陽を浴びることは人間だけでなく、全ての生物に欠くことのできない大切なこと。今日の晴れ間を逃す手はないと朝からアリーナに行ってきました。

 大阪のビル群の向こうに、大阪最高峰の葛城山まで見渡せる好天でした。おかげで、心と体はすっきり。

 

 ところで、そぞろ歩きの効用は発見にあり。昨日まで気づかなかったことに初めて出会うことで心が躍ります。

 今日の発見の一番目。

 

 

 道端に茂っていた雑草に花が咲いていました。花の形がイチゴに似てると思ったら、イチゴ科のクサイチゴ(草苺)というそうです。花のあとは甘い実がなるとか。以後、見落とさないように歩きましょう。

 

 

 青い空に淡い桜の色が映えます。

 

 

 電線に止まっていたキジバトを双眼鏡で見ていたら飛び立ってしまいました。双眼鏡を外して飛んでいく方向を追ったら、そこには、白木蓮が芽吹いていたのです。まるで、キジバトが、「ほら、もう咲き始めたよ」と、教えてくれたように思えました。

 

 

 白木蓮のお隣は、紫木蓮が植わっています。

 キジバトに白木蓮を教えてもらわなかったら、この畑に気づくことはなかったでしょう。

 

 

 中国で「辛夷」と書くモクレンは、漢方薬にも登場して、鼻づまりなどに用います。

 今日見たモクレン畑は、生薬用なのでしょうか。花のない季節も不思議に思って通っています。

 

 「  山なみとおに

  山なみ遠に春は来て

  こぶしの花は天上に

  雲はかなたにかへれども

  かへるべしらに越ゆる路 」

 

 三好達治が愛と憎みを振り払えずに歩いた道に咲いていたこぶしの花。詩人にインスピレーションを起こさせた花です。

 亀岡に通じる道の田舎家の傍で、今年もこぶしの花は咲いているでしょうか。見に行きたい風景です。