日に日に日脚が伸びて、この長さが自分に合うと思った日から、生物はそれぞれに活動を始めます。たとえ隣に植わってようと目覚め方は違います。
持たされた目覚まし時計がみんなちがうから。
太陽を燦々と浴びるパンジーたち。
お世話してくれる人への恩返しのように見事に咲いています。
花水木を見て、一青窈さんのヒット曲を突然思い出してしまいました。初めのフレーズは、「空を押し上げて手を伸ばす君」でしたね。
冬の間、サボった水中健康教室を再開しました。
重くなった体は目覚めるかしらという心配をよそに、楽しくスタートできました。
黄砂飛来注意報が出ているからといって、これほどひどいとは。本日、池田から六甲山は見えませんでした。
そもそも、黄砂とは何でしょう。
昔のお天気予報にはなかった?たとえば倉嶋厚さんの本にこの言葉は見あたりません。
地球規模で観測できるようになったから、分かるようになった現象ではないでしょうか。
狭い範囲でいえば、中国奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠から、砂が高く巻き上げられ、それが上空に吹いている偏西風に乗って、日本に到達するといわれます。
注意報が出るほど大騒ぎするのは、これによってアレルギー症状を起こす人がいるからで、そんな人は外出を控えて、窓を閉ざし、洗濯物は部屋干しなどの対策を講じるように報じられています。
そもそも、中国奥地の砂漠化が原因とも云われますが、それだけならなぜ春に多いのかが説明できません。
調べてみたら、砂漠に春が来て、張っていた氷が溶けたあとに草が生えてくる。その隙間時間に吹いた嵐が砂を巻き上げるとのことでした。
そうか、黄砂とは大陸の奥にも春がやってきた便りなんだと考えると、頭の中のスケールが大きくなるよう思えます。
しかも、成分に炭酸カルシウムを含むから、日本の酸性土壌と海を、中和するというメリットもあるとのこと。そんなことは、話題にならず、悪者扱いオンリーとは・・・
どんな事も、一面で決めつけるわけにはまいりません。
プラスもあればマイナスもある。それが地球規模となれば、尚更です。
なぜ、地球表面に時速300kmの偏西風が吹いているのか。なぜ海流が北半球と南半球で反対回りに流れているのか。
これらは、地球を守るための仕掛けです。かき混ぜてくれているのです。
このような研究をしているのは、「東京大学先端科学技術センター気候変動科学分野大学院理学系研究科地球惑星科学専攻」という長い長い名前の研究所でした。難しい分野をやさしく解説してくださっているホームページがありがたいことでした。
地球規模、宇宙規模の研究を続けるためには、国際協力が欠かせません。
倉嶋厚さんは『ちょっと使えるお天気知識』という本を「毎日、天気予報が自由に発表され、それを自由に選べるということは、平和なのだ、ということを忘れてはいけない」と締めくくっておられます。
戦争は、その自由を阻むものと暗に言っておられるのだと推測しています。