こころあそびの記

日常に小さな感動を

夏実感!

 

 来た来た!夏の暑さ。そうだ!こんなだったよね~6月に入っても心地よい日が続いたので、気をゆるしていたら、ドーンと来ました。

 こんなに暑くなるとは思いもせずに、プールの前に池田城跡に寄ってみました。

 

 

 満開の真っ白な百合。同じく満開の菖蒲園。目覚めたばかりの水仙

 アマチュア、プロを取り混ぜてカメラマンが園内に幾人いらしたことでしょう。

 青空とお花の取り合わせが楽しめる好日でした。

 

 

 お城の出口で写真を撮りおわって、なんとなく気配を感じて振り向いたら老女が花壇に腰かけておられました。

 「大丈夫ですか?」と声をかけたときの彼女の笑顔が、今も眼裏に残っているくらい美しいものでした。

 あぁ、これなら大丈夫と、

 「暑いですね~」と締めくくってその場を後にしたことです。

 私も高齢者。

 誰かに声をかけてもらうことがあるかもしれません。そんなときは、声かけしてくれた人の心配を吹き飛ばすくらいの笑顔が大切なのだと学びました。

 笑顔は口角を上げると自然に作れるもの。そのおまけは呼吸が楽になることだそうです。

 笑顔は人のためのみならず、自分のためにもなるなんて。忘れてはならない、生きる要諦です。

 

 

 ところで、今日のこだわりは椅子です。

 昨日の美容院の椅子が上等だったので、昔、阪神百貨店で購入を断念したリビングチェアーを思い出してしまいました。

 座面はカスタマー好みに張り替えられるし、スタッキングもできて、しかも座り心地がいい優れものでした。

 

 その椅子と似た形を先日、「桜の庄兵衛」の喫茶室で見かけたものですから、迷わず座ってみました。

 コンパクトだけど、このお尻を十分に支えてくれる椅子でした。

 店内には、ひとりの椅子作家さんの椅子が一点ずつ何種類も置いてありました。こういう木工を続ける人は、察するに楽しくて仕方ないところがおありなのでしょう。人生をかけるに足るものを見つけた人の喜びは、いかほどなのか。凡人には、想像すらできないところです。

 

 

 さて、「桜の庄兵衛」というのは、豊中の岡町にある古民家、というより庄屋さんの住居跡です。

 その米蔵で、先日、「さわさわと青田に風のコンサート」と題した堀江兄妹三人の音楽会が開催されましたので、お誘い下さった花梨の会のメンバーと一緒に聴きに行ってきました。

 ご存知かと存じますが、堀江兄妹は朝日放送アナウンサーの堀江政生さんのお子さんたちです。

 通勤途中、「おはよう朝日」で、お子さんたちの演奏を聴かせてもらっていましたので、生演奏が聴けるとあっては、期待しないではおれませんでした。

 長男さんのチェロ、次男さんのバイオリン、お嬢さんのピアノ。

 誰も逸脱せずに、こんなにうまく育ったのは、お父様の実直さの賜物でしょう。

 しかも三人が仲良しで、特に下の二人が仲良しなのは、うちと同じ。ここでも、長男の孤独を見てしまいました。どうして、長男長女は、はみごになるのでしょう。面白いことです。

 

 第二部で演奏されたショスタコービッチピアノ三重奏曲は聞き応えのあるものでした。それは、この時期、ロシア人の作品というだけでも重いのに、加えてピアノ三重奏が追悼曲の意味を持つと説明されたので、最後まで集中して聴くことができました。

 

 堀江兄妹がますます活躍されますように。そして、司会は決まってお父様。こんな幸せ家族があるでしょうか。