こころあそびの記

日常に小さな感動を

ヤモリ騒動

 

 透き通った赤い色のイチゴが生っていました。この時期には、ヘビイチゴやクサイチゴが終わっていますので、多分苗代イチゴですね。

 姿形がかわいいだけでなく、名前まで一度聞いたら忘れようのないものです。すぐ近くでは田んぼに水を引いていましたから、明日にも田植えが始まることでしょう。

 季節の巡りを教えてくれるかわいい実です。

 

 

 夏は蛍飛び交う夜がいいに決まっていますが、今年も蛍狩りに行くチャンスを失してしまいました。

 そのかわり、夏至が近づき日の入りが遅くなってきましたから、夕方の散歩を楽しんでいます。

 数は少ないですが、昼間の暑さを避けて農作業をされている方を見かけます。明朝の出荷分の確認をなさっているのでしょうか。

 

 

 こないだ、ラジオのコマーシャルで「ヒトデの忌避剤」なるものがあることを初めて知りました。

 北海道で、ホタテ漁のあと魚をそのまま放っておくと野生動物に食い荒らされるのに、ヒトデが混じっていたら動物が寄ってこなかったところから、開発されたと説明されていました。

 動けないヒトデは、きっとそういう知恵で何万年も生き延びてきたのでしょう。

 自然界のすべての動物も昆虫も植物も、我が身を守るため考え得るだけの手段を講じて生き延びてきたことを考えると、人間社会はいかにも脆弱に見えて仕方がありません。

 

 

 ヒャー。ヒバカリ蛇の次は、ヤモリです。

 昨日の夕方、菜園から戻った娘が騒がしいことでした。

 「どうしたん?」

  「見て!ヤモリ。塀に引っ付いててん」

 「それをどうするの?」

 「飼うねん」

 「ええっ!」

 ということで、今朝から昆虫網を持って、庭中走り回っている娘。

 シジミ蝶を捕まえたと、早速、飼育箱にポイ。しばらくして、

 「食べてる食べてる」と大はしゃぎです。

 ヤモリのお顔がかわいいだなんて、信じられますか?

 そういえば、近ごろ、『子ども科学電話相談』には恐竜博士が頻繁に登場しますが、私の子ども時分にはなかった範疇です。

 イモリはいやなのだそうです。ヤモリがかわいい。その区別が私には意味不明です。