きのう、昼寝から覚めて見た空にあった雲が目の前にたちはだかるほどの大きさであったことに驚かされました。
しかし、今日はそれ以上になりそうな予感。
どうしたの?この暑さ。朝のテレビで、犬猫も熱中症に気をつけてくださいとの報に半信半疑でしたが、それは本当みたいです。
今日、愛犬のおやつを買いに連れて行こうとしたところ、「いやや~」と、嫌がって奥の方に隠れて出てこないんです。
人間なら、欲に駆られて出てくるところですが、本能が確かな動物は、この暑さが危険であることを悟っているようです。
今年は梅雨寒などなさそうな気配ですから、このまま何ヶ月も酷暑が続くとなると、自衛の方法を考えておかざるを得ません。
水分摂取。塩分も忘れずに。
早寝早起き。
太陽のリズムに合わせた生活が健やかさを保つ秘訣だといわれてきました。
ですが、この暑さ。百年に一度の炎暑を乗り切るには、南の島に生活する人々に習う手もありです。椰子の木陰でうつらうつら。休憩や睡眠の時間を確保することにいたしましょう。睡眠時間をたっぷり取ることが何よりも大切な養生です。
ところで、『お母さんといっしょ』で活躍されていた佐藤弘道さんが脊髄梗塞を発症されたというニュースには驚きました。
人気者ですから、体を酷使されていたことは推察できます。それでも、まさかの下半身麻痺とは。体操のお兄さんですから、どれほどの絶望感と戦っておられることでしょう。
乗り越えられない苦しみは与えられないと信じて、持ち前の明るさを取り戻していただきますようお祈りしています。
それから、数日前は、桂ざこばさん逝去のニュースがありました。
あれほどの方ですから、持病の喘息についても、相当な医療を受けておられたはずです。
それでも、神様に帰っておいでと云われたら、この世の治療なんて役立たず、帰らざるを得なかったのですね。
彼の死亡は私たちに、古来からの法則をいくつか思い出させるものでした。
まず、季節。
とくに夏に入る前に続いた不安定なお天気です。気温も気圧も上がったり下がったりを繰り返しました。それが、持病を持つ体を弱らせたにちがいありません。
次に臓器。
夏は五行で心が旺盛になる季節です。それは、相剋関係にある肺を傷めつけます。
暑さに順応するため、心臓はフル回転を始めます。その血液循環をスムーズに行うには、肺臓の呼吸も応じなければなりません。
呼吸を忘れていませんか?
「呼吸は食事よりも大事」と提唱されているのは、本間生夫先生です。
意識して息を吸ったり吐いたりすることは、一日に何回あるでしょう。
肺は、涼しくて、ちょっと湿り気のある気候が好きです。ですから、クーラーなどなかった時代には、高原への転地療法が推奨されたわけです。
そして、亡くなった午前3時。
2000年以上ま前の医学書『黄帝内経』にある「子午流中」は、時間帯と体内の気血水の流れを教えています。
私たちの体は、たとえ眠っていても、太陽のリズムに連動しているということをあらわしています。
ざこばさんが喘息発作を起こされた時間帯は、肺の刻だった。本来なら、起床に向けて呼吸と共に全身に気血水を巡らせる時間帯です。
そのように旺盛になる臓器の力が発揮できない人にとっては、喘息発作の時刻だったのです。
今年の夏は、覚悟してはかからなくてはならないようです。
そういえば、泰山木の花も、クチナシも、梅の実も、紫陽花も今年は不調です。
何を伝えようとしているのでしょう。読みとる力がないので、うつらうつらと昼寝ばっかりしています。