こころあそびの記

日常に小さな感動を

受け入れるという度量の育て方

f:id:snowrumirumi:20211118175915j:plain

 朝、冷蔵庫の中に大きなキャベツが丸ごと入っているのを見つけてしまいました。
 外は冬空。となれば、アレですね。
 ロールキャベツに決まりです。
 帝国ホテル料理長、故・村上信夫さんの定番料理は娘時代から何度も作って身についています。
 これからの寒い季節は、コトコト煮込む匂いに幸せを感じます。
 
f:id:snowrumirumi:20211118175932j:plain

 さて、昨日、「老いを受け入れる」と迂闊に書いてしまったことに、引っかかっています。
 そんなことが簡単にできるのなら、だれも立ち止まることはないわけで、受け入れるためには常日頃から練習がいると思うのです。

 自分が体力面にしろ、思考面にしろ、何か今までの自分でないという思いは、波のように押し寄せたり、いつの間にか忘れたりというように繰り返します。
 私もその時に近づいていますが、本当にその気持ちが分かるのは何年か後になるでしょう。だから、本当のところは分からないという前提で、今思いつく練習方法をいくつかあげてみたいと思います。

f:id:snowrumirumi:20211118180007j:plain


 まず、自分を好きになる。
 実は、私もこれが出来ないで、長い間彷徨いました。
 自分を大切にする事で、こんなに視界が開けるものと近頃ようやくわかってきたところです。
 人生、山あり谷ありを生き抜いてきた自分を労ってあげることが、自信に繋がるはずです。あんなに、こんなに頑張ったよと。
 私達は自分は二の次という教育を受けて育ちましたから、自分を大事にすることが下手です。
 自分に起こっていることを受け入れるためには、まず、自分の許容量を増やすこと。それには、自分を愛することができなければなりません。
 
 次に、いつも、自然と自分を連動しておくことも大切です。
 風がないのに静かに桜紅葉が舞っています。そんな光景に出会った時は、散り敷く紅葉の美しさを愛でるだけでなく、枝々を見上げてみましょう。そこには、来年の花芽がしっかり準備されています。
 「落ち葉のかなたには春の芽生えが待っている」と、盲目の琴奏者、宮城道雄さんは言葉を残されたそうです。
 自然の循環は、行き止まりはないことを教えてくれます。

 生きてきた自信と自然の循環。最後は「祈り」だと思います。
 老いた者ならではの祈りは、生かしてもらっていることを重々知った上での感謝の祈りです。

f:id:snowrumirumi:20211118180038j:plain

 そんなことを練習しながら老いの日々を生きていこうと思っています。。