こころあそびの記

日常に小さな感動を

グラタンの思い出

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 仕事からの帰り道、エンジェルラダーが眼前に降りてきました。もっと広がれ、もっともっとの思いに応えて西の空一面に広がった光景を撮りたくて、車を停めたい衝動に駆られるものの、一時間以上の道のりですから中休みする決断はできませんでした。
 日本画では描けない光の饗宴。西洋宗教画の中の天使になったように思えるひとときは、今日のご褒美のように思えました。
 
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 そんな夢から現実へ一直線で、お恥ずかしいことですが、お腹がグーと鳴っています。
 食材を買って帰ろうか、と近くのスーパーの駐車場に車を止めて、さてどうしようかな。そのとき、「サイデリア」の文字が目に入りました。あの若い人達御用達のお店です。
 利用したことはありませんでしたが、今月の月刊『致知』に社長さんが登場されていまして、学生時代の立ち上げの苦労から、今や国内外に1500店舗を展開する企業に育て上げたという話まで、身近だからこそ興味を持ちました。もしも、チャンスがあれば行ってみたいと思っていたのです。
 店内は夕食には少し早くて、ゆったりと過ごせました。若い人ばかりでもなく安心しました。心の中では、「このおじさんも『致知』を読んで来はったのかな?」なんて。自分と同類にするのは悪い癖ですね。
 そして、メニューです。一番目につく真ん中にドーンとある「ミラノ風ドリア」が大当たりして、危機に瀕していた事業が拡大する契機になったそうです。そのドリアをまず食べてみなくてはと、早速注文しました。
 カロリーを見てびっくり!700カロリーほどありました。先日、孫たちに、真似して作ってやった「サイゼリヤ風ミラノドリア」は何カロリーあったのだろうと怖くなりました。
 
 いつか体験したいと思っていたことが実現できたことで、今日は満足です。帰ったら、もう一度『致知』を開いて、写真の彼に、おばちゃんも行ってきたよと報告したいと思います。

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 さて、イタリアンなんて洒落た料理が一般に食べられるようになったのはいつ頃でしょう。
 
 昔、あこがれたお姉さんがいました。父が仕事でご一緒したとある会社の社長令嬢でした。
 惚れ込むと一途ですから、大学も彼女が通っているというだけで、同じ学校にしたくらいです。
 入学のお祝いに連れて行ってもらったのが、梅田にあった、その当時人気の洋食屋さんでした。
 タンシチューもマカロニグラタンというお料理もその店で初めて知りました。
 特にマカロニグラタンが絶品でした。もし、あのお店があるならもう一度食べてみたいくらいです。オーブンから出したてのフツフツした感じは、多分、ルーの牛乳の分量が多かったのではと推察します。
 あんな風に作ろうとすると、カロリーもそれなりになります。だから、腰が引けるのです。
 三國シェフのYouTubeを見てたら、マカロニを牛乳で湯がくというやり方でした。寒くなってきたから、久しぶりに挑戦してみてもいいかな。
 皆さん、冬は栄養を摂ってよい季節なのです。寒さに負けない体で越冬しましょう。