春のお弁当のあしらいに半分使って、冷蔵庫に残りを放り込んだことをすっかり忘れていました。
「お母さん、こんなになってるよ!」
アチャ~。冷蔵庫の中で花開いてました。
真っ暗な環境でも逞しく花を咲かせる植物のDNAにびっくりしたり、謝ったり。
さっと湯がけば花の黄色が引き立つ和え物になりそう。明日こそ。
近日、届けられた二通のお便りに共通の言葉を拝見してちょっと嬉しくなっています。
お一人目は、ハイキング中に転倒して手首を骨折されたTさん。「やっと月一回の診察になりました。元気に回復してくれて自分の身体にも感謝です」と書いてありました。嬉しいことです。
身体の不具合は、自分の中にある防衛隊が総動員で治してくれることは分かっているようでも、信じている人は少数です。
骨折したところを薬が貼り合わせてくれるわけではないと分かってはいても、日にち薬なんて言われたら「この藪医者!」と内心悪態をついてはいませんか?長くかかるようでも、コツコツと自分の身体が治してくれていることに気づくことが回復するために一番大切な事かと思います。
もう一通は、男性のYさん。
膝のお皿に続いて腰椎も骨折したそうです。近頃、流行りの骨量検査もされていて、正常値と言われていたので、まさか、自分にこんな不運が重なるとは思ってもみなかったとおっしゃっています。
たまたま、NHK『ためしてガッテン』で東洋医学のあらましを見た後だったので、整形の医師に「自然治癒」という言葉を使われたとき、納得できたといいます。
西洋医学、東洋医学の選択云々ではなく、すべての部位を治すのは、自分であるという事実がベースです。
ところで、収束に向かっているようでも、まだまだ気を許せないコロナの件。ほとんどのお家に解熱鎮痛薬の準備が整ったのではないでしょうか。
コロナの発熱に怯える気持ちは分かります。
でも、人間の平熱はなぜ36.5度あたりにあるのか考えてみたことはありますか?また、風邪を引いたときなぜ40度近くにあがるのでしょう?
そこには、長い生命の歴史の中で編み出された絶妙な防衛機能が隠されています。
ウイルスは40度近くなると死滅する。でも、人間はギリギリ耐えられる。
体温を上げることでウイルスを退治するように進化してきた結果、平熱と戦闘時の体温が決まったのです。
コロナには解熱鎮痛薬。早く飲めば飲むほど効果的と宣伝されますが、説明してきたように、身体はウイルスを追い出すために体温を上げようとしているのに、薬は正反対のことやっています。
それでも、大半の人が治るのは、自己免疫力が総動員できる体力があるからです。
基礎疾患を持つ人や老人は、その力が不足しているから重症化します。
やっぱり、最後は自分の持ち駒で治っていくのです。
Tさんが書いておられたように、日頃から自分を大切にすることが特効薬です。ヨーグルトを食べることでも、グータラすることでもありません。頑張ってくれている身体に労りの言葉をかけることが、本当の健康法だと思います。