『NHK俳句』。
自分とは縁がないと、じっくり見ることはありませんでしたが、ある日、武井壮さんが司会されてたので、どんなかな?と一回観てしまいました。
そうしたら、進行の上手さに見入ってしまいました。
アタマいいなぁ。
バラエティー番組を観ない私にとっては、運動神経の良い人、別世界の人という印象しかなかったのに、こんなに頭の回転の早い方と知り、びっくりしました。
あっ、高層マンションのガラス張りの高層階の角部屋にお住まいであることは、ミーハーの頭にインプットされていますが。
俳句がぐっと近づいたように思うのは、彼の進行が謙虚であることと無縁ではないように思います。
視聴者はプロだけではなく、私のように素人も含まれるわけですから、知ったかぶりをさとられては観てはもらえません。
そこのところをオブラートに包める力が彼の真骨頂であるように思いました。
俳句が、感じたことを書き留めたい気持ちから出発しているなら、それは、俳人でなくとも万人にある感情です。
だからこそ、武井さんみたいに一瞬の動きに人生をかけてきた人が表現する言葉が新鮮であり、賛同者が多いのは当然かもしれません。
そして、誰が司会しても同じかと思いきや、担当者によって伝わり方はこんなに違うというのも、人間の面白いところ。
台本どおりであっても、その人の持つ雰囲気と言葉使いが、受け取る側の熱量に差を生じさせます。
思わぬところで出会った人。真価は意外な発言で見破られるものです。
同番組でゲストだった、モデルのはなさんは幼い頃から、「はなちゃんは美人じゃないけどかわいいね」と、おばあさまに言われ続けて育ったそうです。
孫育ての上手なおばあさまは、女の子にこういう言葉掛けをするのですね。
そしたら、こんなにかわいいお嬢さんに育つことを学びました。
さわやかな読後感ならぬ視聴後感でした。