ナンキンハゼの見上げるほど高い枝に、紫色がチラチラ見えます。
クズの花です。
あんなに高いところまで木をよじ登る体力があるとは驚きです。
一日に40cm伸びるそうですから、古人はその生命力に、何か秘められたものを感じたに違いありません。
葛根湯医。葛根湯は万能薬です。
9月に入ったので、活動開始。
今日は久しぶりに谷口先生とお目にかかりました。
スベリヒユの話題になったとき、「私の家のスベリヒユ。昨年、一昨年と咲かなかった花が今年は咲いたよ」と教えてくれました。
これは、漢名で五行草という生薬です。陰陽五行の五つの色を持つところから名付けられました。
茎=赤色・・火(心)
葉=青色・・木(肝)
花=黄色・・脾(土)
根=白色・・肺(金)
実=黒色・・腎(水)
旺盛な生命力を持つ植物ですから、今年の環境に適合できたから花を咲かせたんだね、と話したことです。
不要な力の使い方はしないこと。それも大切な養生です。
植物は人間なんかよりずっと長く生き抜いてきました。知れば知るほど、その深い知恵に感心させられます。
コツコツ続けてきた千日回峰ブログも、あと2ヶ月ほどで達成できそうです。
お読み下さった皆様、ありがとうございました。ずいぶん励みになりました。
どうして、こんなことを始めようとしたのか。それは、私の手許にある一通の手紙に発奮させられたからです。
祖母が遠隔地に単身赴任している父親に、母親の病状を知らせるという内容の手紙です。
それを、なぜか、母の一番上の姉(叔母)が持っていたようで、コピーして、
「しまっておかないで、折りに触れ、出して読みなさいよ」
と、末の妹である母に手渡したものです。
姉の気持ちは分かっていたでしょうが、意固地な母ですから、
「あんた、読んどき」
と、回ってきたのが私の手許にある手紙です。
貰った私は、おばあちゃん子でしたから、うれしくて何度も読みました。
毛筆書きの候文は父親への尊敬と母親の病状の心配が綴られています。筆跡もなんとなく見覚えがあるように見えます。自分の書き癖にも似ているようで、読むたびにおばあちゃんがそこにいるような温かさを感じてしまいます。
おばあちゃんが何を考えて生きていたのか。読めば、明治生まれのおばあちゃんも、大変な思いで生き抜いたんだと知ることができます。それが、私に力を与えてくれるのです。
今のところ、子も孫も私の書いたものなんて興味の欠片も示しません。が、いつか、誰かの応援歌になったらいいなと思っています。
千回まで、頑張ります!