こころあそびの記

日常に小さな感動を

お話会レポート

 

 昨日の朝、玄関を出たら甘い匂いに包まれました。

 家人が「そうなんよ。突然開いたんよ」と教えてくれました。

 テレビなんかで、ずいぶん前に話題になって、まだかなまだかなと気を揉みましたが、ようやく開花したキンモクセイ

 しかも、すべての木が同時に咲くなんて、自然の妙を感じさせてくれます。

 その生まれたての香りに浸りたくて、昨日は豊中まで歩いていきました。

 

 

 途中、豊中稲荷神社の秋祭りに遭遇して足を止めました。町に元気を復活させようと、ここに漕ぎ着けるために力をふるわれた人々のことをありがたく思ったことです。

 

 

 さて、「杏☆漢方セミナー」も十年を経過して、91回となりました。

 お話会を始めた動機は、西洋医学に傾きがちな医療情報に、東洋医学という考え方もあることを追加したいということでした。

 当初は、真面目に?漢方の仕組みをお話してきました。

 コアに残ってくださっているメンバーは、意識の高い方ばかりです。

 そこで、漢方というよりは、いのちのあり方というのでしょうか、「健康談義」の場所になっています。

 それこそが、私の望んでいたテーマです。

 どれだけの情報を掴めば幸せになれるというのでしょう。マスコミの垂れ流し情報に漂流するまじめな人が気の毒になります。

 

 

 論語に「足るを知る」という言葉があります。

 今日、元気で過ごせた。それで十分なのに、明日の心配をさせる。そこに導こうとする情報は、どこかおかしい。

 今日、元気であることに感謝。それでいいと云ってしまえば、時間がもたないという伝達側の事情があります。

 だから、取捨選択の賢さを持たなくてはならないと思うのです。

 

 ということで、昨日も元気で過ごす要諦をメンバーに教えていただきました。

 こだわらない。

 好奇心を持ち続ける。

 よき伴侶。

 感動する。

 焦らない。

 ためない。

 

 などなど、健康談義は尽きません。

 今日も参加者の皆さんと楽しく話し合えたことを、一番星の木星に報告しながら歩いて帰りました。

 気持ちが軽くなるというのでしょうか、爽やかなお話会に感謝です。