こころあそびの記

日常に小さな感動を

亥の子餅

 

 朝の漆黒の空に冬の星座が瞬いて、好きな季節がやってきました。

 お弁当を作り終わって、今朝は早めに散歩に出ました。

 

 

 水月公園を抜けたところの青面金剛さんに向かいましたら、今、入れて下さったばかりとわかる盛りだくさんな仏花が供えられていました。お世話くださっているどなたかに感謝申し上げたことです。

 

 厄神さんで如意輪観音さんに手を合わせていたら、スーツ姿の男性が、私の後を追うようにお参りに入って来られました。お年は三十代とお見受けしました。こんな時間にお参りされるとは、フレックスタイムなど働き方が多様になっているからでしょうか。

 驚いたことに、一仏ずつ熱心に拝みあげられます。

 御神木はまさか、ついて来られないだろうと、ゆっくり時間をかけて木の周りを一周して木の実を拾わせていただきました。感謝をこめて見上げて写真を撮って振り向いたら、彼が待っておられたのには、またびっくり。

 わるいことしました。でも、これだけの信心深い方ですから、気にもなさらなかったのかもしれません。

 

 

 こんなことも続くようで、次の畑天神でも男性を見かけました。

 畑天神のビューポイントに上がると、私のお気に入りの場所に先客が。それが、彼でした。

 仕方なしに、隅っこの方から今朝の美しい景色を撮影したり配信したりと、絶景を満喫した朝でした。

 

 

 今朝は関東以北では初冠雪のお山が多かったようです。

 ここ箕面も寒くて、初手袋してしまいました。

 これほど寒くなると、恋しくなるのが毛糸玉です。そうだ!図書館に行こう!

 と、二冊ほど編み物の本を借りてきました。もっとも、実際に編むかどうかはわかりません。ただ、綺麗な作品を見てると心安らぐ気がするだけなのです。

 と、本来の目的、向かい側の和菓子屋さんに寄りました。

 日本の季節行事は和菓子屋さんに行くと、教えられることが多いです。

 今日も、「亥の子餅」が出ていて、横に説明書きも添えられていました。

 

 

 旧暦10月ですから、現行カレンダーでは、11月の初亥の日(今年は11月6日)、亥の刻(21時~23時)に、亥の子餅を食べて、無病息災を祈るんでした。

 どうして、亥なの?

 それは、五行で亥は水に当たることから、火を制すとされます。この日に、炉開きやこたつ開きをすれば、火災から逃れられるといわれています。

 昔からずっとこうやって、何かにつけて無病息災、延命長寿を祈り続けてきた人々に倣い、あとを追っていけるのは幸せなことです。

 

 

 孫たちには、こっちの方がうけそうなので、ハロウィン饅頭を買ってやりました。

 

 

 楽しいおやつになればいいなぁ。