こころあそびの記

日常に小さな感動を

G7

 

 今日からG7(先進7カ国首脳会議)が広島で始まりました。

 各ターミナルや道路の封鎖などで、不満が噴出することもなく、概ね静かに見守っている様子であったことは、喜ばしいことでした。

 さて、朝から、参加各国の首脳が平和公園に到着なさる様をじっくり拝見いたしました。

 女性の洋正装はスーツ。だけではないことを知りました。

 いわゆるカットソーを見せて、上着の前を開けて着てもいいことを、洋装の国の女性に習ったことでした。

 でもそれは、和服の国の日本人には、ハードルが高いことは、岸田首相の奥様の桜色のスーツに見ました。

 でも、彼女の大和撫子感は日本代表に相応しく思えました。

 

 

 さて、広島開催と聞いたときから、「会場はあのホテルに違いない」と、この日を待っていました。

 実は、あのホテルに泊まったことがあるのです。

 それは、何年か前の漢方の大会でした。誘ってくださったお友達と同宿したお部屋はガラス張りで、天空に浮いているような仕立てでした。

 月光が漆黒の闇を照らしていたことが印象に残っています。

 お誘いがなければ体験できない贅沢な投宿でした。

 

 本日のディナーは宮島に移られるとか。各国の首脳陣が喜んでくださればいいなぁ。この雨が上がりますようにと、厳島神社市杵島姫命さまにお願いしているところです。

 

 

 広島出身の岸田首相はこの土地での開催にこだわられたと聞きます。

 78年前に原爆を投下された場所。

 ロシアのウクライナへの核による威嚇は認められない。原爆記念館を見学することで、そのことを理解してほしい。

 その願いが世界に発信されることを期待したいと思います。

 

 

 それから、昨日あたりから噂されていた、ゼレンスキー大統領の訪日が現実になるとの速報が今しがた入りました。

 平和の発信には、彼がG7の会合に姿を見せることほど効果的なことはありません。しかし、それには、最大級の勇気が必要です。彼を突き動かす勇気の出所はどこにあるのでしょう。

 必要な時に必要な人を配置するという天の采配は確かにあるのだろうと思わずにはいられません。

 

 

 画面に見える各国の首脳のにこやかな様子からは、平和という二文字しか思い浮かびません。 

 なのに、そんな当たり前が通らない世界があるのは恐ろしいことながら、現実です。

 相手を認める。否、それでは足下を掬われます。

 相手を拒否する。否、即刻戦争です。

 世界平和には、その国の文化を認めた上で、共通理解できるベースが必要だと思います。

 そうなるためには、まだ時間がかかりそうです。

 それでも、諦めてはなりません。

 地球のどこかを第二の広島にしないために、平和希求の発信をすることに、小さな一歩があるはずです。

 

 ゼレンスキー大統領の訪日を心より歓迎いたしましょう。