昨日まで見なかった草を、今朝はいくつか新発見!
梅雨最中であっても、時の移りを感じて伸びてくる草のいのちを、あんたは偉い!と愛おしく見つめています。
今朝は、ねじ花を見つけました。
このシンプルなのに見飽きないデザインは、自然の造形力が無限であることを示しています。
さて、朝刊に「藪枯(やぶがらし)」の生命力を投稿されている方がありました。
この草は藪を覆い尽くして枯らしてしまうほど勢いのある雑草です。
別名、”貧乏グサ“というのは、手入れしない邸宅に蔓延って、垣根からはみ出してしまうところから名付けられたようです。
投稿者のお家だけでなく、我が家も格闘中のつる植物です。目下、アジサイに纏わりついて増殖中です。
今朝の『らんまん』はオオボウシバナでした。
綺麗な藍色でしたから露草かと思いましたら、露草の花の直径が1cmなのに比べて、こちらは4cmもある、まさに”オオバナ“だそうです。
滋賀県草津市近辺で、青い花の汁を絞って染めた青花紙が生産されているという、日本特産の染料植物なんだとか。
ついでに、来週始まる夏至の七十二候の初候にあたる「乃東枯」(ウツボグサ枯れる)の“ウツボグサ”を調べてみました。
靫草(ウツボグサ)の古い名前が「乃東」らしいです。
靫(うつぼ)の意味は、武士が矢を入れた漆塗りの籠を毛皮や羽で覆い飾った形だそうで、いわれてみれば、そうなんだけど・・・昔の人は、こんな小さな花さえ観察し、慈しんだことが伝わってきます。
別名を夏枯草(カゴソウ)と言ったのは、花の後、葉っぱは緑色のままなのに、花穂が茶色に枯れるところを観察したみたいです。
なつかしき春の形見かうつぼ草
夏の花かや紫にして
七十二候「乃東枯」を初めて見たとき、それこそ貧乏グサを筆頭に繁茂する夏に、なんで枯れていくのか疑問を感じました。
先人の細かい観察力には、本当に驚かされるばかりです。
ちなみに、花言葉は「優しく癒やす」ですって。優しく癒されるのは、こっちの方なのに。
それを実感するためには、牧野富太郎博士が持ち歩いた虫眼鏡が要りそうです。
植物に殆ど興味がなかった私を、ここまで導いてくれた『らんまん』に感謝です。
あと3ヶ月の放送で、少しはデリケートな感覚を養えるかな?