お弁当作りがない朝、ゆっくり起きてきたら、すでに太陽は空高いところからギラギラと照りつけて、蝉の初鳴きが響きわたっていました。
夏が始まりそうな予感。
北から冷たい空気が下りてくるでしょうという予報通り、 湿った空気はどこへやら。さわやかな青空に薄い雲がほんの少し申しわけ程度に浮かんでいます。
たしか、梅雨は、北と南の高気圧の綱引きが日本列島上で行われている状態だとか。
今朝のさわやかさからすると、もうちょっとだけ太平洋高気圧にがんばってもらわねば、夏の幕が上がりません。頑張れ!夏の高気団。
ここ何年も買うことのなかった「週刊新潮」を、百田尚樹さんの『モンゴル人の物語』の連載を読むために買っています。
新潮派と文春派。
林真理子さんの全盛時は、時流に乗って文春を購読していました。
あの頃は、彼女が切り取る世相エッセイが面白くて、何を書いてもベストセラーになったものです。
今や、「週刊朝日」の休刊が示すように、新聞、週刊誌は売れない儲からない時代になりました。
そんな中、名物エッセイをもつ会社は幸せです。
「週刊新潮」を後ろから読ませるというエッセイが「変見自在」という高山正之さんのエッセイです。
今週号は1042作目ですから、もう20年をゆうに越えて書き続けておられます。
今週の副題は「先人の知恵」でした。
話題のLGBTをやんわり取り上げておられます。
笑ったのは、大阪のおばちゃんのトランスジェンダーぶりです。
パーキングエリアにバスが止まった瞬間、おばちゃん達がトイレまでダッシュする光景は、よく目にします。
「いゃ~、待ってられへんわ」
「男子トイレ空いてるやんか」
「みんなで入れば怖くない!」
と、にこにこ、ワイワイ、集団で男子トイレになだれ込み。
「今だけ男やで~」
おばちゃんパワーに圧倒された男性陣はたじたじです。
それでも、おばはんは、しゃあないなあ、と許す社会ができ上がっています。
しかも、女性にだけ許されているという不文律も確立しています。
つまり、日本は性について先進国なのです。
ですのに、遅れてると外国からやいのやいのいわれて、成立してしまったLGBT法。
今後は、トランスジェンダー男性が女性トイレに入ってくるようになるのでしょうか。
法律は、最低限でいいのだと思っています。
神様ではなく人間のすることですから落ち度がないはずがありません。
特に、人の心に関わることは、当人たち任せでゆるくしておくほうがよろしくないですか。
きっちり決めつけることを良しとする人たちは、人間がもともと性悪と考えているからでしょう。
もし、性善説をとるなら、人の目覚めを促すに留めるくらいがちょうどいいように思います。
法律好きは人間を信用していない、というのは言い過ぎにしても。