梅雨が明けるお知らせも聞こえてきました。
地上の暑さは本格的になります。それぞれに対策を講じて、健やかに乗り切られますように。
しかしながら、この炎暑という過酷さを経験することが大切なのかもしれません。今、持てる力を総動員することが、ある意味、身体を蘇らせることになろうかと思います。
根性入れて、乗り切りましょう。
今日は七夕。
ささの葉さらさら
軒端に揺れて
お星様キラキラ
金銀砂子
ずぼらな私ですが、笹飾りは毎年欠かさず作ってきたように思います。
願い事が書けるからかもしれません。お遊びで、短冊に認めることで願いは成就したように思えます。
今年も、バタバタと飾りを作りました。風になびく笹飾りを見ながら、今年の七夕も無事に過ぎていくことに安堵しています。
けさ、ふと、七日であることに気づいて出かけてみました。
なのか、なのか、と思っていても、雑事に紛れて、実際に足が運べる日はそうはないものです。
ですから、今日は何年かぶりです。
行者堂で炊き上げがあるものと、お山を上っていきましたら、屋外の護摩段に準備がなされているのが見えました。
今日は、役行者の命日でもある特別な七日でした。
狙って行ったわけでもないのに、遭遇することを、”呼ばれた“と人は云います。
今日はまさに、そんな日でした。
役行者は17歳で修行に入り、19歳で大峰山に籠もられました。その後、箕面を終焉の地にしてくださったことは、この地に住まう者にとってありがたいことでした。
護摩焚きセレモニーを最初から最後まで見せていただけた今日という偶然に感謝しています。
今日焚き上げる護摩木は、高山からトラック三台で運ばれてきた比婆(ひば)だそうです。
点火された後、巻き上がる煙は、くねりながら空高く上る龍のようでもありました。それは、古人が想像したイメージに重なり、しばし、時の旅人になることができました。
今日は風がない穏やかな日でした。
それでも、炎が立ち上がるクライマックスに立ちあって、灰をいっぱい被らせていただいたことに満足しています。
こんな大行事を執行するには、相当額の浄財が必要でしょうに、竜安寺のご住職様の、この行事を残していこうという強いお気持ちをひしひし感じました。
箕面の住人でありながらお手伝いできないことを恥ずかしく思うばかりです。
誇れる護摩焚きが末永く続いていきますように。巻き上がる煙の行く末を見届けながら心から願ったことでした。